JAJSG12E October 2014 – December 2019 MSP430FR2032 , MSP430FR2033
PRODUCTION DATA.
MSP430FR203x マイクロコントローラでサポートされるデバッグ機能をTable 8-1 に示します。利用可能な機能の詳細については、『Code Composer Studio™ IDE v8.x for MSP430™ MCUs』ユーザー・ガイド (英語) を参照してください。
MSP430のアーキテクチャ | 4線式JTAG | 2線式JTAG | ブレーク・ポイント
(N) |
範囲ブレーク・ポイント | クロック制御 | 状態シーケンサ | トレース・バッファ | LPMX.5デバッグ・サポート |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MSP430Xv2 | ○ | ○ | 3 | ○ | ○ | × | × | × |
設計キットと評価基板
MSP-EXP430FR4133 LaunchPad開発キットは、MSP430FR4133マイクロコントローラ用の使いやすい評価基板(EVM)です。プログラミング、デバッグ、電力測定を行うためのオンボード・エミュレーションなど、超低消費電力(ULP)のMSP430 FRAM搭載マイクロコントローラ(MCU)プラットフォームの開発に必要なすべての機能を備えています。
MSP430FR2x/4x MCU用のMSP-TS430PM64Dターゲット開発ボード
MSP-TS430PM64D はスタンドアロンの 64 ピン ZIF ソケット・ターゲット・ボードで、これによりJTAGインターフェイスまたはSpy Bi-Wire (2線式JTAG)プロトコルを使用してMSP430 MCUをインシステムでプログラミングおよびデバッグできます。
MSP430FR2x/4x MCU用のMSP-FET430U64Dターゲット開発ボード(64ピン)とMSP-FETプログラマ・バンドル
MSP-FET430U64DはMSP-FETエミュレータとMSP-TS430PM64D 64ピンZIFソケット・ターゲット・ボードを含むバンドルで、これによりJTAGインターフェイスまたはSpy Bi-Wire (2線式JTAG)プロトコルを使用してMSP430 MCUをインシステムでプログラミングおよびデバッグできます。
ソフトウェア
MSP430Wareソフトウェアは、すべてのMSP430デバイス向けのサンプル・コード、データシート、その他の設計リソースを、1つの便利なパッケージとしてまとめたものです。既存の MSP430 MCU 設計リソースの完全なコレクションに加えて、MSP430Ware ソフトウェアには、MSP ドライバ・ライブラリという高レベルのAPIも含まれています。このライブラリにより、MSP430ハードウェアを簡単にプログラムできます。MSP430WareソフトウェアはCCSのコンポーネントとして、またはスタンドアロンのパッケージとして入手できます。
MSP430FR413x/MSP430FR203xのサンプル・コード
すべてのMSPデバイス用に、内蔵する各ペリフェラルをさまざまな用途のニーズに合わせて構成するためのCコード・サンプルが用意されています。
MSP超低消費電力マイクロコントローラ用FRAM組み込みソフトウェア・ユーティリティ
TI FRAMユーティリティ・ソフトウェアは、組み込みソフトウェア・ユーティリティのコレクションとして成長するように設計されており、超低消費電力と、ほぼ無限のFRAM書き込み耐性を活用できます。このユーティリティはMSP430FRxx FRAMマイクロコントローラで利用でき、アプリケーション開発を始めるために役立つコード例が用意されています。
MSP430 Touch Pro Tool は、静電容量式タッチ・ボタン、スライダ、およびホイールの設計を検証するために使用できる、PCベースのツールです。このツールでは、CapTouchセンサ・データを受信して視覚化することで、ユーザーはボタン、スライダ、およびホイールの設計を迅速かつ簡単に評価、診断、およびチューニングできるようになります。
MSP430 Touch Power Designer GUI
MSP430 Capacitive Touch Power Designerを使用すると、与えられたMSP430容量性タッチ・システムの平均消費電流の推定値を計算できます。動作電圧、周波数、ボタン数、ボタン・ゲート時間といったシステム・パラメータを入力することで、特定のデバイス・ファミリの特定の静電容量式タッチ構成の消費電力を数分で推定できます。
MSPマイクロコントローラ用のデジタル信号処理(DSP)ライブラリ
TIのデジタル信号処理ライブラリは、MSP430およびMSP432マイクロコントローラで固定小数点数に対して多くの一般的な信号処理操作を実行するための、高度に最適化された関数のセットです。この関数セットは一般に、高い処理能力を必要とする変換を最小の消費電力、超高精度、リアルタイムで実行するアプリケーション向けに使用されます。このライブラリは、MSP固有のハードウェアを最適に使用して固定小数点演算を行い、大幅な性能向上を実現します。
MSPドライバ・ライブラリの抽象化されたAPIには、使いやすい関数呼び出しが含まれているため、MSP430ハードウェアのビットやバイトを直接操作する煩雑さから解放されます。使いやすいAPIガイドにより包括的な技術資料が参照でき、それぞれの関数呼び出しと、認識されるパラメータの詳細が記載されています。開発者は、ドライバ・ライブラリの関数を使用して、最小限のオーバーヘッドで完全なプロジェクトを作成できます。
MSP430 マイコン向け EnergyTrace テクノロジはエネルギー・ベースのコード分析ツールで、アプリケーションのエネルギー・プロファイルの測定と表示を行うとともに、消費電力の大幅な低減のための最適化も可能です。
ULP Advisor™ソフトウェアは、MSPおよびMSP432マイクロコントローラの超低消費電力機能を十分に活用できる、最も効率的なコードを開発者が作成できるよう手引きするツールです。ULP Advisorはマイクロコントローラに熟練した開発者と、新しい開発者の両方を対象としており、包括的なULPチェックリストを使用してコードをチェックし、アプリケーションのエネルギー消費を最小化するため役立ちます。ビルド時に、消費電力低減のためさらに最適化が可能なコードの部分を明らかにするため通知と注釈を出力します。
MSP IQmathおよびQmathライブラリは、Cプログラマ向けの高度に最適化された高精度の算術関数のコレクションで、浮動小数点アルゴリズムをMSP430およびMSP432デバイスの固定小数点コードへシームレスに移行できます。これらのルーチンは通常、最適な実行速度、高精度、超低消費電力が重視される、演算集中型のリアルタイム・アプリケーションで使用されます。IQmathライブラリとQmathライブラリを使用すると、浮動小数点演算を使用して記述した同等のコードに比べて、実行速度を大幅に高速化するとともに、消費電力の大幅な削減が可能です。
低消費電力で低コストのマイクロコントローラ分野にさらなる革新を引き起こすため、TIはMSPMATHLIBを提供します。この浮動小数点算術ライブラリは、弊社デバイスのインテリジェントなペリフェラルを活用し、標準のMSP430算術関数よりも最高で26倍も高速なスカラー関数です。Mathlibは、設計へ簡単に組み入れることができます。このライブラリは無償で、Code Composer Studio IDEとIAR Embedded Workbench IDEの両方に組み込まれています。
開発ツール
Code Composer Studio™: MSPマイクロコントローラ用の統合開発環境
Code Composer Studio (CCS)は、すべてのMSPマイクロコントローラ・デバイスをサポートする統合開発環境(IDE)です。CCSは、組み込みアプリケーションの開発とデバッグに使用される、組み込み用ソフトウェア・ユーティリティのスイートです。CCSには、最適化C/C++コンパイラ、ソース・コード・エディタ、プロジェクト・ビルド環境、デバッガ、プロファイラなど、多数の機能が含まれています。
MSP Flasher は、FET プログラマまたは eZ430 を経由し、JTAG または Spy-Bi-Wire (SBW) 通信を使用して MSP マイクロコントローラをプログラムするための、オープン・ソースでシェル・ベースのインターフェイスです。MSP Flasher は、IDE を使用せずにバイナリ・ファイル (.txt または .hex) を MSP マイクロコントローラへ直接ダウンロードできます。
MSP-FETは強力なエミュレーション開発ツールで、多くの場合にデバッグ・プローブと呼ばれます。ユーザーはこのツールを使用して、MSP低消費電力MCUのアプリケーション開発をすぐに始めることができます。MCUのソフトウェアを作成する場合は通常、結果として得られたバイナリ・プログラムをMSPデバイスにダウンロードし、検証とデバッグを行う必要があります。
MSP Gang プログラマは MSP430 または MSP432 用のデバイス・プログラマで、8つまでの同一の MSP430 または MSP432 のフラッシュまたは FRAM デバイスを同時にプログラムできます。MSP Gang プログラマは、標準の RS-232 または USB 接続を使用してホスト PC と接続し、柔軟なプログラミング・オプションが用意されているため、ユーザーはプロセスを完全にカスタマイズ可能です。