JAJSH22C March 2019 – September 2021 MSP430FR2475 , MSP430FR2476
PRODUCTION DATA
MSP430FR247x マイクロコントローラ (MCU) は、センシングおよび測定アプリケーション向けの超低消費電力、低コスト・デバイスである MSP430™ MCU バリュー・ライン・ポートフォリオの製品です。MSP430FR247x MCU には、12 ビットの SAR ADC と、1 つのコンパレータが統合されています。MSP430FR247x MCU は、すべて -40℃~105℃の拡張温度範囲に対応しているため、高温になる産業用アプリケーションでデバイスの FRAM データ・ロギング機能を活用できます。
MSP430FR247x MCU は、ハードウェアおよびソフトウェアの大規模なエコシステムによってサポートされており、リファレンス・デザインやコード・サンプルを利用して設計をすぐに開始できます。開発キットには、MSP-TS430PT48 48 ピン・ターゲット開発ボードが含まれています。また、TI は無償の MSP430Ware™ ソフトウェアも提供しており、Code Composer Studio™ IDE デスクトップのコンポーネントとして利用できます。また、TI Resource Explorer ではクラウド・バージョンを利用できます。TI のハウスキーピング・サンプル・シリーズ、MSP Academy トレーニング、TI E2E™ サポート・フォーラムによるオンライン・サポートなどの豊富なオンライン資料によっても MSP430 MCU はサポートされています。
MSP430 超低消費電力 (ULP) FRAM マイクロコントローラ・プラットフォームは、独自の組み込み FRAM と包括的な超低消費電力のシステム・アーキテクチャを組み合わせたものであり、システム設計において性能の向上と消費電力の削減を両立できます。FRAM テクノロジーは、RAM の低消費電力で高速な書き込み、柔軟性、耐久性と、フラッシュの不揮発性動作を併せ持つものです。
TI の MSP430 ファミリの低消費電力マイクロコントローラ・ファミリは、各種アプリケーションを対象とするそれぞれ異なるペリフェラルを備えたデバイスで構成されています。アーキテクチャに多様な低消費電力モードを組み合わせ、携帯型測定機器で長いバッテリ駆動時間を実現するように最適化されています。本 MCU には強力な 16 ビット RISC CPU、16 ビット・レジスタ、および定数ジェネレータが内蔵されているため、最高のコード効率を実現できます。また、デジタル制御発振器 (DCO) により、低消費電力モードからアクティブ・モードへ 10µs (標準値) 未満でウェイクアップできます。
モジュールの詳細な説明については、『MSP430FR4xx and MSP430FR2xx family User's Guide』(英語) を参照してください。
部品番号(1) | パッケージ | 本体サイズ(2) |
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MSP430FR2476TPT | LQFP (48) | 7mm × 7mm |
MSP430FR2475TPT | LQFP (48) | 7mm × 7mm |
MSP430FR2476TRHA | VQFN (40) | 6mm × 6mm |
MSP430FR2475TRHA | VQFN (40) | 6mm × 6mm |
MSP430FR2476TRHB | VQFN (32) | 5mm × 5mm |
MSP430FR2475TRHB | VQFN (32) | 5mm × 5mm |
電気的な過剰ストレスや、データやコード・メモリの不安定化を防止するため、デバイス・レベルの ESD 仕様に従って、システム・レベルの ESD 保護を適用する必要があります。詳細については、『MSP430™ System-Level ESD Considerations』(英語) を参照してください。
機能ブロック図を、図 4-1 に示します。