JAJSG08E November 2015 – December 2019 MSP430FR2532 , MSP430FR2533 , MSP430FR2632 , MSP430FR2633
PRODUCTION DATA.
すべてのMSPマイクロコントローラは、広範なソフトウェアおよびハードウェア開発ツールによりサポートされています。ツールは、TIおよびさまざまなサードパーティーから入手できます。すべてのツールの一覧は、『低消費電力MCU用の開発キットとソフトウェア』で参照できます。
MSP430FR211xマイクロコントローラのデバッグ機能の一覧を、Table 8-1に示します。利用可能な機能の詳細については、『Code Composer Studio™ v5.2 ユーザーズ・ガイド MSP430™ 版ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
MSP430のアーキテクチャ | 4線式JTAG | 2線式JTAG | ブレーク・ポイント
(N) |
範囲ブレーク・ポイント | クロック制御 | 状態シーケンサ | トレース・バッファ | LPMx.5デバッグ・サポート | EEMのバージョン |
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MSP430Xv2 | ○ | ○ | 3 | ○ | ○ | × | × | × | S |
設計キットと評価基板
MSP CapTIvate MCU開発キットは、静電容量式タッチ・テクノロジ搭載のMSP430FR2633マイクロコントローラを評価するための使いやすい包括的なプラットフォームです。このキットは、MSP430FR2633を搭載したプロセッサ・ボード、Code Composer Studio IDEを使用して消費エネルギーを測定するためのEnergyTraceテクノロジを搭載したプログラマ/デバッガ・ボード、および自己容量式、相互容量式、ジェスチャ、および近接性センシングを評価するためのセンサ・ボードで構成されています。
ソフトウェア
MSP430Wareは、MSP430コードの効果的な作成・構築に役立つ設計リソース集です。MSP430Wareは、MSP430ドライバ・ライブラリやUSBといったデバイス/ペリフェラル別ライブラリからグラフィックス・ライブラリや静電容量式タッチ・ライブラリといった用途別ライブラリまで、高度に抽象化されたソフトウェア・ライブラリを幅広く取り揃えています。特にMSP430ドライバ・ライブラリは重要なライブラリであり、これによりソフトウェア開発者は便利なAPIを活用して下位の複雑なハードウェア・ペリフェラルを制御でき、最終的なコードは読みやすく、保守しやすいものになります。
MSP430FR243x/MSP430FR253x/MSP430FR263xのサンプル・コード
すべての MSP デバイス用に、内蔵の各ペリフェラルをさまざまな用途のニーズに合わせて構成するための C コード・サンプルが用意されています。
MSPドライバ・ライブラリの抽象化されたAPIには、使いやすい関数呼び出しが含まれているため、MSP430ハードウェアのビットやバイトを直接操作する煩雑さから解放されます。使いやすいAPIガイドにより包括的な技術資料が参照でき、それぞれの関数呼び出しと、認識されるパラメータの詳細が記載されています。開発者は、ドライバ・ライブラリの関数を使用して、最小限のオーバーヘッドで完全なプロジェクトを作成できます。
MSP430 マイコン向け EnergyTrace テクノロジはエネルギー・ベースのコード分析ツールで、アプリケーションのエネルギー・プロファイルの測定と表示を行うとともに、消費電力の大幅な低減のための最適化も可能です。
ULP Advisor™ソフトウェアは、MSPおよびMSP432マイクロコントローラの超低消費電力機能を十分に活用できる、最も効率的なコードを開発者が作成できるよう手引きするツールです。ULP Advisorはマイクロコントローラに熟練した開発者と、新しい開発者の両方を対象としており、包括的なULPチェックリストを使用してコードをチェックし、アプリケーションのエネルギー消費を最小化するため役立ちます。ビルド時に、消費電力低減のためさらに最適化が可能なコードの部分を明らかにするため通知と注釈を出力します。
IEC60730 MSP430ソフトウェア・パッケージは、クラスBまでの製品について、お客様がIEC 60730-1:2010 (家庭および同様な用途に使用される自動電気制御 – 第1部: 一般的な要件)に準拠するため役立つよう開発されています。この分類には家電機器、アーク検出器、電力コンバータ、電動工具、電気自転車、その他多くの製品が含まれます。IEC60730 MSP430ソフトウェア・パッケージは、MSP430で実行するお客様のアプリケーションに組み込むことができるため、消費者向けデバイスがIEC 60730-1:2010クラスBの機能安全性に準拠していることの認定作業を簡素化できます。
MSP IQmath および Qmath ライブラリは、C プログラマが浮動小数点アルゴリズムを MSP430 および MSP432 デバイスの固定小数点コードにシームレスに移植するための高度に最適化された高精度算術関数のコレクションです。これらのルーチンは通常、最適な実行速度、高精度、超低消費電力が重視される、演算集中型のリアルタイム・アプリケーションで使用されます。IQmathライブラリとQmathライブラリを使用すると、浮動小数点演算を使用して記述した同等のコードに比べて、実行速度を大幅に高速化するとともに、消費電力の大幅な削減が可能です。
低消費電力で低コストのマイクロコントローラ分野にさらなる革新を引き起こすため、TIはMSPMATHLIBを提供します。この浮動小数点算術ライブラリは、弊社デバイスのインテリジェントなペリフェラルを活用し、標準のMSP430算術関数よりも最高で26倍も高速なスカラー関数です。Mathlibは、設計へ簡単に組み入れることができます。このライブラリは無償で、Code Composer Studio IDEとIAR Embedded Workbench IDEの両方に組み込まれています。
開発ツール
Code Composer Studio™: MSPマイクロコントローラ用の統合開発環境
Code Composer Studio (CCS)は、すべてのMSPマイクロコントローラ・デバイスをサポートする統合開発環境(IDE)です。CCSは、組み込みアプリケーションの開発とデバッグに使用される、組み込み用ソフトウェア・ユーティリティのスイートです。最適化C/C++コンパイラ、ソース・コード・エディタ、プロジェクト・ビルド環境、デバッガ、プロファイラなど、多数の機能が含まれています。
MSP Flasher は、FET プログラマまたは eZ430 を経由し、JTAG または Spy-Bi-Wire (SBW) 通信を使用して MSP マイクロコントローラをプログラムするための、オープン・ソースでシェル・ベースのインターフェイスです。MSP Flasher は、IDE を使用せずにバイナリ・ファイル (.txt または .hex) を MSP マイクロコントローラへ直接ダウンロードできます。
MSP-FET は、MSP 低消費電力マイクロコントローラ (MCU) でのアプリケーション開発をすばやく開始できる強力なエミュレーション開発ツールです (デバッグ・プローブとも呼ばれます)。MCUのソフトウェアを作成する場合は通常、結果として得られたバイナリ・プログラムをMSPデバイスにダウンロードし、検証とデバッグを行う必要があります。MSP-FETは、ホスト・コンピュータとターゲットMSPの間で、デバッグ通信経路を提供します。さらに MSP-FET は、コンピュータの USB インターフェイスと MSP UART の間のバックチャネル UART 接続にも対応します。これにより MSP のプログラマは、コンピュータ上で動作している端末ソフトウェアと MSP との間でシリアル通信を簡単に行うことができます。
MSP Gang Programmer は、8 つまでの同一の MSP430 または MSP432 のフラッシュまたは FRAM デバイスを同時にプログラムできます。MSP Gang Programmerは、標準のRS-232またはUSB接続を使用してホストPCに接続でき、柔軟なプログラミング・オプションにより、プロセスを完全にカスタマイズ可能です。MSP Gang Programmer には、Gang Splitter と呼ばれる拡張ボードが付属しており、MSP Gang Programmer と複数のターゲット・デバイスとの間で相互接続機能を実装します。