JAJSG26C March 2016 – August 2018 MSP430FR5962 , MSP430FR5964 , MSP430FR5992 , MSP430FR5994 , MSP430FR59941
PRODUCTION DATA.
すべてのMSPマイクロコントローラは、広範なソフトウェアおよびハードウェア開発ツールによりサポートされています。ツールは、TIおよびさまざまなサードパーティーから入手できます。すべてのツールの一覧は、『低消費電力MCU用の開発キットとソフトウェア』で参照できます。
利用可能なハードウェア機能の詳細については、『MSP430™用Code Composer Studioユーザー・ガイド』を参照してください。MSP430FR599xおよびMSP430FR596x MCUのハードウェアでサポートされているデバッグ機能の一覧を、Table 8-1に示します。
MSPのアーキテクチャ | 4線式JTAG | 2線式JTAG | ブレーク・ポイント
(N) |
範囲ブレーク・ポイント | クロック制御 | 状態シーケンサ | トレース・バッファ | LPMx.5デバッグ・サポート | EnergyTrace++テクノロジ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MSP430Xv2 | ○ | ○ | 3 | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ |
EnergyTrace™ テクノロジは、Code Composer Studioのバージョン6.0およびそれ以降でサポートされています。これには特化したデバッガ回路が必要で、第2世代のオンボードeZ-FETフラッシュ・エミュレーション・ツールおよび第2世代のスタンドアロン MSP-FET JTAG エミュレータでサポートされています。詳細情報については、以下のドキュメントを参照してください。
『MSP430の高度な電力最適化: ULP Advisor™およびEnergyTrace™テクノロジ』
『拡張エミュレーション・モジュール(EEM)とCode Composer Studioによる高度なデバッグ』
設計キットと評価モジュール
MSP-EXP430FR5994 LaunchPad 開発キットは、MSP430FR5994 マイクロコントローラ(MCU)用の使いやすい評価モジュール(EVM)です。プログラミング、デバッグ、エネルギー測定を行うためのオンボード・デバッグ・プローブなど、超低消費電力の MSP430FRx FRAM マイクロコントローラ・プラットフォームの開発を開始するために必要なすべての機能を備えています。
ターゲット・ソケット基板により、JTAGを使用してデバイスを簡単にプログラムおよびデバッグできます。これらの基板には、プロトタイプ作成用のヘッダー・ピン出力も用意されています。ターゲット・ソケット基板は個別にも、JTAGプログラマおよびデバッガが含まれているキットとしても注文できます。
MSP-TS430PN80B はスタンドアロンの 80 ピン ZIF ソケット・ターゲット・ボードで、これによりJTAGインターフェイスまたはSpy Bi-Wire (2線式JTAG)プロトコルを使用してMSP430 MCUをインシステムでプログラミングおよびデバッグできます。
ソフトウェア
MSP430Wareソフトウェアは、すべてのMSP430デバイス向けのサンプル・コード、データシート、その他の設計リソースを、1つの便利なパッケージとしてまとめたものです。既存の MSP430 MCU 設計リソースの完全なコレクションに加えて、MSP430Ware ソフトウェアには、MSP ドライバ・ライブラリという高レベルのAPIも含まれています。このライブラリにより、MSP430ハードウェアを簡単にプログラムできます。MSP430WareソフトウェアはCCSのコンポーネントとして、またはスタンドアロンのパッケージとして入手できます。
すべてのMSPデバイス用に、内蔵する各ペリフェラルをさまざまな用途のニーズに合わせて構成するためのCコード・サンプルが用意されています。
MSP430 MCU で静電容量式タッチ機能を有効にするための、無償のCライブラリです。このライブラリには、ROおよびRC方式を含む、いくつかの静電容量式タッチ機能の実装が含まれています。完全なCコード・ライブラリに加えて、MSP430 MCUベースのアプリケーションに静電容量式タッチを搭載するための簡単なガイドとして、ハードウェア設計上の考慮事項も含まれています。
MSP430マイクロコントローラ用のEnergyTraceテクノロジは、エネルギーを基準としたコード解析ツールで、アプリケーションのエネルギー・プロファイルを測定して表示し、消費電力が極めて低くなるよう最適化するため役立ちます。
ドライバ・ライブラリの抽象化APIで、使いやすい関数呼び出しが用意されており、MSP430ハードウェアのビットやバイトのレベルを意識せずに、より高水準の開発作業に集中できます。使いやすいAPIガイドにより包括的な技術資料が参照でき、それぞれの関数呼び出しと、認識されるパラメータの詳細が記載されています。開発者は、ドライバ・ライブラリの関数を使用して、最小限のオーバーヘッドで完全なプロジェクトを作成できます。
テキサス・インスツルメンツのデジタル信号処理ライブラリは、MSP430™および MSP432™マイクロコントローラで多くの一般的な固定小数点の信号処理操作を行う、高度に最適化された関数のセットです。この関数セットは一般に、高い処理能力を必要とする変換を最小の消費電力、超高精度、リアルタイムで実行するアプリケーション向けに使用されます。このライブラリは、MSPファミリ固有のハードウェアを最適に活用して固定小数点演算を行い、大幅な性能向上を実現します。
FRAMユーティリティは、組み込みソフトウェア・ユーティリティのコレクションとして成長するように設計されており、超低消費電力とほぼ無限の書き込み耐性というFRAMの特長を活用できます。このユーティリティはMSP430FRxx FRAMマイクロコントローラで利用でき、アプリケーション開発に役立つサンプル・コードを提供します。搭載されているユーティリティには、Compute Through Power Loss (CTPL)があります。CTPLはユーティリティAPIセットで、LPMx.5低消費電力モードにより使いやすさを実現する一方、強力なシャットダウン・モードにより、停電検出時にアプリケーションが重要なシステム・コンポーネントを保存・復元できます。
開発ツール
Code Composer Studio は、すべての MSP マイクロコントローラ・デバイスをサポートする統合開発環境 (IDE) です。Code Composer Studio は、組み込みアプリケーションの開発とデバッグに使用される、組み込み用ソフトウェア・ユーティリティのスイートです。最適化C/C++コンパイラ、ソース・コード・エディタ、プロジェクト・ビルド環境、デバッガ、プロファイラなど、多数の機能が含まれています。
CCS Uniflashは、TI MCU上のオンチップ・フラッシュ・メモリ、およびSitaraプロセッサ用のオンボード・フラッシュ・メモリをプログラムするため使用される、スタンドアロンのツールです。Uniflashは、GUI、コマンド・ライン、スクリプト・インターフェイスを備えています。CCS Uniflashは無料で利用できます。
MSP-FETは強力なエミュレーション開発ツールで、多くの場合、デバッグ・プローブと呼ばれています。ユーザーはこのツールを使用して、MSP低消費電力マイクロコントローラ(MCU)のアプリケーション開発を迅速に開始できます。MCUのソフトウェアを作成する場合は通常、結果として得られたバイナリ・プログラムをMSPデバイスにダウンロードし、検証とデバッグを行う必要があります。MSP-FETは、ホスト・コンピュータとターゲットMSPの間で、デバッグ通信経路を提供します。
MSP Gang ProgrammerはMSP430またはMSP432用のデバイス・プログラマで、8つまでの同一のMSP430またはMSP432フラッシュまたはFRAMデバイスを同時にプログラムできます。MSP Gang Programmerは、標準のRS-232またはUSB接続を使用してホストPCに接続でき、柔軟なプログラミング・オプションにより、プロセスを完全にカスタマイズ可能です。MSP Gang Programmer には、Gang Splitter と呼ばれる拡張ボードが付属しており、MSP Gang Programmer と複数のターゲット・デバイスとの間で相互接続機能を実装します。