JAJSJ38E March 2020 – December 2023 OPA206 , OPA2206 , OPA4206
PRODUCTION DATA
OPAx206 は、バイポーラ プロセスで構築された業界初の e-trim オペアンプです。アンプの入力オフセット電圧は、入力トランジスタ間の固有のミスマッチによって決定されます。製造プロセスにおいて、デバイスがまだベア シリコン形式のときにレーザー トリミングを行うことで、オフセットを最小化できます。ただし、シリコンをパッケージに収納するとき、パッケージングのプロセスで機械的なストレスによる追加のオフセットが発生します。 テキサス・インスツルメンツの新しいトリミング プロセスは、パッケージング プロセスが完了した後のオフセットをトリミングするために使用され、固有のオフセットとパッケージに起因するオフセットの両方を最小化します。トリミング後に、最終的なシステムでアンプが正しく動作するため、通信はディセーブルされます。
業界で広く使用されているレーザー トリミングされた OPA2277 アンプと、OPAx206 独自のトリミングにおける製造オフセット値の比較については、図 7-3 および 図 7-4 を参照してください。
また、OPAx206 は温度範囲全体にわたって非常に優れた入力オフセット電圧ドリフトも実現しています。図 7-5 に、オフセット ドリフトの最終的な性能を示します。