JAJSQ05C may 1998 – march 2023 OPA2227 , OPA2228 , OPA227 , OPA228 , OPA4227 , OPA4228
PRODUCTION DATA
OPA228 と組み合わせて使用するため、各種の補償技法が評価済みです。推奨構成は、図 8-2 および図 8-3 に示すように、帰還抵抗と並列にコンデンサ (CF) を追加したものです。この帰還コンデンサは、回路の補償において 2 つの目的を果たします。オペアンプの入力容量と帰還抵抗が相互に作用して位相シフトが発生し、不安定になる可能性があります。CF は入力容量を補償し、ピークを最小限に抑えます。さらに、高周波数では、入力容量と帰還コンデンサとの比によって、アンプの閉ループ・ゲインが大きく影響されます。このため、CF を適切に選択すれば、高速を維持しながら優れた安定性を実現できます。
外部補償がない場合、OPA228 のノイズ仕様は OPA227 のゲインが 5 以上の場合と同じです。外部補償を追加すると、OPA228 の出力ノイズはこれより高くなります。ノイズの増加量は、CIN/CF の比によって決定される高周波閉ループ・ゲインの増加に直接関係します。
ゲイン 2 と -2 の推奨回路を、それぞれ図 8-2 および図 8-3 に示します。これらの図は、CF の近似値を示しています。補償は回路設計、基板レイアウト、負荷条件に大きく依存するため、最良の結果を得るにはまず CF を実験的に最適化します。100pF の負荷容量を持つ G = 2 構成における大信号と小信号のステップ応答を、図 8-4 および図 8-6 に示します。100pF の負荷容量を持つ G = -2 構成における大信号と小信号のステップ応答を、図 8-5 および図 8-7 に示します。