JAJSQ05C may   1998  – march 2023 OPA2227 , OPA2228 , OPA227 , OPA228 , OPA4227 , OPA4228

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. ピン構成および機能
  6. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報:OPA227、OPA228
    5. 6.5 熱に関する情報:OPA2227、OPA2228
    6. 6.6 熱に関する情報:OPA4227、OPA4228
    7. 6.7 電気的特性:OPAx227 
    8. 6.8 電気的特性:OPAx228 
    9. 6.9 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 オフセット電圧とドリフト
      2. 7.3.2 動作電圧
      3. 7.3.3 オフセット電圧の調整
      4. 7.3.4 入力保護
      5. 7.3.5 入力バイアス電流のキャンセル
      6. 7.3.6 ノイズ性能
      7. 7.3.7 ノイズの基本的な計算
      8. 7.3.8 電磁干渉除去比 (EMIRR)
        1. 7.3.8.1 EMIRR IN+ のテスト構成
    4. 7.4 デバイスの機能モード
  8. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 OPAx228 を低いゲインで使用する
        1. 8.2.1.1 設計要件
        2. 8.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 8.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 8.2.2 3 極、20kHz ローパス、0.5dB のチェビシェフ・フィルタ
      3. 8.2.3 長波長赤外線検出器アンプ
      4. 8.2.4 高性能の同期復調器
      5. 8.2.5 ヘッドホン・アンプ
      6. 8.2.6 3 バンドのアクティブ・トーン制御 (バス、ミッドレンジ、トレブル)
    3. 8.3 電源に関する推奨事項
    4. 8.4 レイアウト
      1. 8.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.4.2 レイアウト例
  9. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 デバイスのサポート
      1. 9.1.1 開発サポート
        1. 9.1.1.1 TINA-TI™シミュレーション・ソフトウェア (無償ダウンロード)
        2. 9.1.1.2 TI のリファレンス・デザイン
    2. 9.2 ドキュメントのサポート
      1. 9.2.1 関連資料
    3. 9.3 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    4. 9.4 サポート・リソース
    5. 9.5 商標
    6. 9.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 9.7 用語集
  10. 10メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

詳細な設計手順

OPA228 と組み合わせて使用するため、各種の補償技法が評価済みです。推奨構成は、図 8-2 および図 8-3 に示すように、帰還抵抗と並列にコンデンサ (CF) を追加したものです。この帰還コンデンサは、回路の補償において 2 つの目的を果たします。オペアンプの入力容量と帰還抵抗が相互に作用して位相シフトが発生し、不安定になる可能性があります。CF は入力容量を補償し、ピークを最小限に抑えます。さらに、高周波数では、入力容量と帰還コンデンサとの比によって、アンプの閉ループ・ゲインが大きく影響されます。このため、CF を適切に選択すれば、高速を維持しながら優れた安定性を実現できます。

外部補償がない場合、OPA228 のノイズ仕様は OPA227 のゲインが 5 以上の場合と同じです。外部補償を追加すると、OPA228 の出力ノイズはこれより高くなります。ノイズの増加量は、CIN/CF の比によって決定される高周波閉ループ・ゲインの増加に直接関係します。

ゲイン 2 と -2 の推奨回路を、それぞれ図 8-2 および図 8-3 に示します。これらの図は、CF の近似値を示しています。補償は回路設計、基板レイアウト、負荷条件に大きく依存するため、最良の結果を得るにはまず CF を実験的に最適化します。100pF の負荷容量を持つ G = 2 構成における大信号と小信号のステップ応答を、図 8-4 および図 8-6 に示します。100pF の負荷容量を持つ G = -2 構成における大信号と小信号のステップ応答を、図 8-5 および図 8-7 に示します。

GUID-9231E4A2-F4DE-4589-83E0-B7C48006596A-low.gif図 8-2 G = 2 での OPA228 の補償
GUID-9BCF603F-4D0B-4E98-9537-8C55AFAA17BC-low.gif図 8-3 G = -2 での OPA228 の補償