JAJSQ05C may 1998 – march 2023 OPA2227 , OPA2228 , OPA227 , OPA228 , OPA4227 , OPA4228
PRODUCTION DATA
電磁干渉 (EMI) 除去比 (EMIRR) は、オペアンプの EMI 耐性を表します。多くのオペアンプに一般的な悪影響として、RF 信号の整流によりフセット電圧が変化することが挙げられます。EMI によって発生する、このようなオフセットの変化を効率的に除去できるのは、EMIRR が高いオペアンプです。この値はデシベル単位で表されます。EMIRR はさまざまな方法で測定できますが、このセクションでは EMIRR IN+ を紹介します。これは、オペアンプの非反転入力ピンに RF 信号が印加されたときの EMIRR 性能について特に記述したものです。次の 3 つの理由から、一般に EMIRR では非反転入力のみがテストされます。
EMIRR IN+ の定義およびテスト方法については、アプリケーション・レポート SBOA128、『オペアンプの EMI 除去率』で詳しく説明しています。この資料は、www.tij.co.jp からダウンロードできます。OPA227 の EMIRR IN+ の周波数特性を、図 7-8 に示します。
オペアンプ・デバイスにデュアルやクワッドのバージョンがある場合、どれも EMIRR IN+ 性能はほぼ同じです。OPAx227 のユニティ・ゲイン帯域幅は 8MHz です。この周波数以下での EMIRR 性能は、干渉する信号がオペアンプの帯域幅内にあることを示しています。
実際のアプリケーションで一般的に発生する、特定の周波数における OPA227 の EMIRR IN+ 値を、表 7-1 に示します。表 7-1 に示すアプリケーションは、表に示す特定の周波数を中心として、またはその周波数の付近で運用されます。これらの情報は、これらの種類のアプリケーションを使用する、または産業用、科学用、医療用 (ISM) 無線帯域のような広範なソースからの RF 干渉に取り組む可能性が高い他の分野で従事する設計者には特に興味深いかもしれません。
周波数 | アプリケーション / 割り当て | EMIRR IN+ |
---|---|---|
400MHz | モバイル無線、モバイルの衛星および宇宙での運用、気象、レーダー、UHF | 35.7dB |
900MHz | GSM、無線通信およびナビゲーション、GPS (1.6GHz まで)、ISM、航空モバイル、UHF | 47.8dB |
1.8GHz | GSM、モバイル・パーソナル通信、広帯域、衛星、L バンド | 68.8dB |
2.4GHz | 802.11b/g/n、Bluetooth® モバイル・パーソナル通信、ISM、アマチュア無線および衛星、S バンド | 69.8dB |
3.6GHz | 無線測位、航空通信およびナビゲーション、衛星、モバイル、S バンド | 78dB |
5GHz | 802.11a/n、航空通信およびナビゲーション、モバイル通信、宇宙および衛星での運用、C バンド | 88.4dB |