JAJSOK7G April 2022 – January 2024 OPA2310 , OPA310 , OPA4310
PRODUCTION DATA
設計者は、オペアンプが電気的オーバーストレスにどの程度耐えられるのかという質問をすることがよくあります。これらの質問は、主にデバイスの入力に関するものですが、電源電圧ピンや、さらに出力ピンにも関係する場合があります。これらの各ピンの機能には、特定の半導体製造プロセスの電圧ブレークダウン特性と、ピンに接続された特定の回路とで決まる電気的ストレスの制限値があります。また、これらの回路には内部静電気放電 (ESD) 保護機能が組み込まれており、製品の組み立て前と組み立て中の両方で、偶発的な ESD イベントから保護します。
この基本的な ESD 回路と、電気的オーバーストレス イベントとの関連性を十分に理解しておくと役に立ちます。OPAx310 デバイスに搭載されている ESD 回路を、図 7-5 に示します。ESD 保護回路には、いくつかの電流ステアリング ダイオードが含まれており、これらは入力ピンや出力ピンから接続され、内部の電源ラインに戻るようルーティングされます。入力ピンおよび出力ピンは、オペアンプ内部の吸収デバイスで接続されます。この保護回路は、通常の回路動作中は非アクティブに保たれるよう設計されます。
OPAx310 には、入力と正電源ピンの間に電流ステアリング ダイオードが接続されていないことに注意してください。