JAJSMV2H may 2008 – june 2023 OPA2673
PRODUCTION DATA
OPA2673 は、A0 および A1 ピンで設定される 4 つの機能モードを備えています。表 8-2 に、デバイス・モード・ピン設定の真理値表と、それに関連した各モードの説明を示します。
A0 | A1 | 機能 | 説明 |
---|---|---|---|
0 | 0 | 完全バイアス・モード (100%) | 両方のアンプがオンであり、歪みが最小限です。 |
1 | 0 | 中バイアス・モード (75%) | 両方のアンプがオンであり、節電効果があり、歪み性能が低下します。 |
0 | 1 | 低バイアス・モード (50%) | 両方のアンプがオンであり、節電効果が強化され、全ての性能が低下します。 |
1 | 1 | オフライン・モード | 両方のアンプがオフであり、出力は高インピーダンスです。 |
OPA2673 は、A0 と A1 を互いに接続することで、1 つの制御ビットのみを使って完全バイアス・モードとオフライン・モードを切り替えることができます。中バイアス・モードまたは低バイアス・モードと、オフライン・モードとの切り替えがアプリケーションのために必要な場合、A0 ピンと A1 ピンのどちらかをグランドに接続し、他方を制御ピンに接続します。
オフライン・モードでは、OPA2673 の出力ピンは高出力インピーダンスになります。ただし、帰還抵抗 RF (図 8-12 を参照) が存在するため、OPA2673 に接続された負荷から見たインピーダンスは高インピーダンス || RF であり、実質的には RF に等しくなります。オフライン・モード時に出力ピンと反転入力ピンに印加できる最大電圧については、「絶対最大定格」に記載しています。図 8-12 は、反転入力ピンに現れる電圧が、出力ピンの電圧を抵抗分割した値になることを示しています。出力ピンと反転入力ピンの上限値がどちらも確実に満たされるようにします。