JAJSG32D September 2018 – December 2022 OPA2828 , OPA828
PRODUCTION DATA
通常の動作では、OPAx828 は自己発熱します。自己発熱は、すべてのアンプで発生するダイ接合部温度の自然な上昇です。この自己発熱は、静止時消費電力、パッケージの熱抵抗、PCB レイアウト、デバイスの動作条件など、いくつかの要因によるものです。
アンプがサーマル・シャットダウンせずに動作することを確認するため、Equation7 を使用して接合部 (ダイ) の温度を概算します。
たとえば、周囲温度 25℃で無負荷時の OPA828 (D パッケージ) の接合部温度を概算するには、Equation8 を使用します。
OPAx828 などの高電圧、高精度アンプでは、接合部温度は静止 (無負荷) 状態の周囲温度よりもに数十度高いことがあります。Equation7 およびEquation8 に示すように、接合部温度はパッケージの熱特性に依存し、接合部から周囲への熱抵抗 (RϴJA) で表されます。デバイスが駆動する負荷が大きくなると、接合部温度が上昇し、サーマル・シャットダウン回路をトリップする可能性があります。このような負荷状況に対処するため、DGN パッケージには RϴJA を大幅に低減するサーマル・パッドが含まれています。熱特性を改善するには、適切な PCB レイアウトが不可欠です。図 8-7 および図 8-8 に、異なるパッケージ・バージョンで、負荷状態と無負荷状態の両方において、OPAx828 がサーマル・シャットダウンしない領域での最大出力電圧と周囲温度との関係を示します。