JAJSHP2D December 2015 – August 2021 OPA191 , OPA2191 , OPA4191
PRODUCTION DATA
OPAx191 は 36V の真の レール・ツー・レール入力オペアンプで、入力同相範囲がどちらの電源レールよりも 100mV 拡張されています。図 8-8 に示すように、相補型 N チャネルと P チャネルの差動入力ペアを並列接続することで、この広い範囲を実現しています。N チャネル・ペアは、正のレールに近い入力電圧、通常は (V+) - 3V から、正電源を 100mV 上回る電圧でアクティブになります。P チャネル・ペアは、負の電源電圧より 100mV 下から、ほぼ (V+) - 1.5V までの入力でアクティブになります。小さな遷移領域、通常は (V+) - 3V から (V+) - 1.5V において、両方の入力ペアがアクティブになります。この遷移領域は、プロセス変動に応じてやや変化します。この領域内での PSRR、CMRR、オフセット電圧、オフセット・ドリフト、ノイズ、THD 性能は、この領域外で動作させる場合と比べると低下します。
2 段レール・ツー・レール入力アンプで最高の性能を達成するには、可能な場合、遷移領域を避けます。OPAx191 では、N チャネルと P チャネルの両方の領域で高精度の調整を行っています。この技術により、前世代のデバイスよりもオフセット・レベルを大幅に低減できていますが、入力段の遷移領域での変化が、同相範囲全体のオフセットと比べて誇張されて表れます (図 8-9 を参照)。