SN3257-Q1 は、短い伝播遅延で高速信号に対応できる車載グレードの CMOS (相補型金属酸化膜半導体) スイッチです。SN3257-Q1 は 4 チャネルの 2:1 (SPDT) スイッチ構成であるため、SPI、I2S などのマルチレーン・プロトコルに理想的です。このデバイスは、ソース (SxA、SxB) ピンとドレイン (Dx) ピンでの双方向アナログおよびデジタル信号をサポートしており、電源電圧を超えて、最大で VDD x 2 (最大入出力電圧は 5.5V) の信号を通すことができます。
SN3257-Q1 は、すべてのチャネルを同時にイネーブル / ディスエーブルするために使用するアクティブ Low の EN ピンを備えています。EN ピンを Low にすると、SEL ピンの状態に基づいて 2 つのスイッチ経路のうち 1 つが選択されます。
SN3257-Q1 の信号経路の最大 3.6V の電源オフ保護機能は、電源電圧が取り除かれたとき (VDD = 0V) に絶縁を行います。この保護機能がない場合、内部 ESD ダイオード経由でスイッチから電源レールに電流が逆流し、システムに損傷を引き起こすおそれがあります。
フェイルセーフ回路により、電源ピンよりも前にロジック制御ピンに電圧が印加されるため、デバイスへの損傷の可能性が避けられます。ロジック制御入力はどちらも、スレッショルドが 1.8V ロジック互換であるため、TTL と CMOS の両方のロジックとの互換性が確保されます。ロジック・ピンにはプルダウン抵抗が内蔵されているため、外付け部品を省略でき、システムのサイズとコストを低減できます。
部品番号 | パッケージ | 本体サイズ (公称) |
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SN3257-Q1 | PW (TSSOP、16) | 5.00mm × 4.40mm |
DYY (SOT-23-THIN、16) | 4.20mm × 2.00mm |