JAJSNB1B february 2022 – march 2023 TAS2780
PRODUCTION DATA
TAS2780 には、歪みとブラウンアウト防止を制御して、ブラウンアウト・イベントを低減する電源トラッキング・リミッタが搭載されています。このブロックによって発生するゲイン低減は、チップ間ゲイン・アライメント (ICGA) (セクション 8.4.2.10) 機能を使用して複数のデバイスにまたがって調整することができます。DEV_MAX_ATTN[6:0] レジスタ・ビットで設定されるデバイスの最大減衰を使用すると、リミッタとブラウンアウト減衰の組み合わせを制限することが可能です。
電源トラッキング・リミッタ (STL) (セクション 8.4.2.8.1) とブラウンアウト防止 (BOP) (セクション 8.4.2.8.2) は別々に構成します。ICGA がイネーブルの場合、STL と BOP がゲインを低減する必要があるときは、複数のデバイスのゲインを同期します。ただし、デバイスでは BOP が優先されます。STL と BOP の両方がシステムに対して同時調整を行うことを防止するには、BOP の動作時に完全にこれがリリースされるまで STL と ICGA を一時停止します。
デバイスに適用する減衰には、リミッタ減衰 (ICLA) とブラウンアウト減衰 (ICBA) の合計か、またはこれら 2 つの最大値かのいずれかを、ICG_MODE レジスタ・ビットの設定によって選択することができます。