JAJSP37B july 2022 – july 2023 TAS2781
PRODUCTION DATA
TAS2781 は、PVDDL と PVDDH の両方を電源として使用するか、または PVDDH か PVDDL のどちらかのみを電源とすることによって動作します。以下の表に、ユーザーのニーズに応じたさまざまな動作の電源モードを示します。
電力モード | 出力スイッチング・モード | 電源条件 | PVDDL モード | デバイス構成 | 使用事例とデバイスの機能 | |
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PWR_MODE0 | PVDDH に高出力 | PVDDH>PVDDL | 外部 | PVDDL_MODE=0 CDS_MODE[1:0]=10 | PVDDH は出力電力の供給に使用される唯一の電源です。 | |
PWR_MODE1 | Y ブリッジ - PVDDL に高出力 | PVDDH | 外部 | PVDDL_MODE=0 CDS_MODE[1:0]=00 | PVDDL は、構成されたレベルとヘッドルームに基づく出力電力の供給に使用されます。オーディオ信号がプログラムされたスレッショルドを超えると、Class-D 出力は PVDDH に切り替わります。 | |
PWR_MODE2 | Y ブリッジ - PVDDL に低出力 | PVDDH | 内部 | PVDDL_MODE=1 CDS_MODE[1:0]=11 | PVDDH は唯一の電源です。PVDDL は内部 LDO から供給され、アイドル・チャネル・レベルに近接した信号での供給に使用されます。オーディオ信号レベルが -100dBFS (デフォルト) を超えると、Class-D 出力は PVDDH に切り替わります。 | |
PWR_MODE3 | PVDDL | PVDDL | 外部 | PVDDL_MODE=0 CDS_MODE[1:0]=01 | デバイスを強制的に低出力レール・モードで動作させることができます。たとえば、オーディオが再生されていない場合、この動作モードは低出力超音波チャープに使用することができます。 |
PVDDL が外部 (PWR_MODE0、PWR_MODE1) の場合、PVDDH が (PVDDL + 2.5V) レベルを下回ると、Y ブリッジは電源間のスイッチングを停止し、PVDDH 電源のままになります。
PWR_MODE2 では、Y ブリッジの動作モードを利用するため、PVDDH 電源レベルが、内部生成された PVDDL 電圧より少なくとも 2.5V 高いことを、ユーザーが確認する必要があります。電圧保護をイネーブルにするには、レジスタ・ビット PVDD_UVLO[5:0] を使用して、PVDDH 電源の低電圧スレッショルドを 7.3V 以上に設定する必要があります。これにより、内部生成された 4.8V の PVDDL によって、PVDDH 電源は PVDDL より 2.5V 以上高くなります。