JAJSPB0A November 2022 – August 2023 TCAL9539-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
TCAL9539-Q1 のデジタル・コアは 8 ビットのデータ・レジスタで構成されており、ユーザーは I/O ポートの特性を構成することができます。電源オン時、またはリセット後に、I/O は入力として構成されます。ただし、構成レジスタに書き込むことにより、システム・コントローラは I/O を入力または出力のどちらにも構成することが可能です。各入力または出力のデータは、対応する入力ポート・レジスタまたは出力ポート・レジスタに保持されます。入力ポート・レジスタの極性は、極性反転レジスタで反転できます。すべてのレジスタは、システム・コントローラで読み出すことができます。さらに、TCAL9539-Q1 には、I/O ポートの強化に特化した Agile I/O 機能が搭載されています。Agile I/O 機能とレジスタには、プログラム可能な出力駆動強度、プログラム可能なプルアップ抵抗とプルダウン抵抗、ラッチ可能な入力、マスク可能な割り込み、割り込みステータス・レジスタ、プログラム可能なオープン・ドレインまたはプッシュプル出力が含まれています。これらの構成レジスタにより柔軟性が向上するため、I/O は強化され、ユーザーは消費電力、スピード、EMI などの設計を最適化できるようになります。
デバイスの他の機能には、入力ポートの状態が変化するたびに INT ピンで発生する割り込みがあります。デバイスをデフォルトの状態にリセットするには、RESET ピンに Low 論理レベルを印加するか、ソフトウェア・リセット・コマンドを送信するか、またはデバイスの電源を一度切ってパワーオン・リセットを行います。
TCAL9539-Q1 のオープン・ドレイン割り込み (INT) 出力は、いずれかの入力状態が対応する入力ポート・レジスタの状態と異なる場合にアクティブになって、入力状態が変化したことをシステム・コントローラに示すために使用されます。INT ピンは、プロセッサの割り込み入力に接続することができます。このラインで割り込み信号を送信することにより、デバイスは I2C バスで通信しなくても、リモート I/O ポートに受信データがあるかどうかをプロセッサに通知することができます。そのため、シンプルなターゲット・デバイスとして機能できます。
システム・コントローラは、タイムアウト時、またはその他の不正な動作時に、RESET 入力ピンに Low をアサートするか、または VCC ピンへの電源を一度切ってパワーオン・リセット (POR) することにより、リセットすることができます。リセットにより、レジスタはデフォルト状態になり、I2C/SMBus ステート・マシンは初期化されます。RESET 機能でも POR でも、同じようにリセット / 初期化を行えますが、RESET 機能はデバイスの電源をオフにする必要がありません。
2 本のハードウェア・ピン (A0 と A1) を使用すると、固定 I2C アドレスをプログラムして変更することができ、複数のデバイスで同じ I2C バスや SMBus を共有することができます。