JAJSPS5C October 2014 – February 2023 TDC1000
PRODUCTION DATA
TDC1000 の主な機能ブロックは、送信 (TX) チャネルと受信 (RX) チャネルです。トランスミッタは、各種の超音波トランスデューサを駆動するための柔軟な設定をサポートしています。また、レシーバには構成可能ブロックがあり、各種のアプリケーションの信号コンディショニング用に幅広い設定を行えます。受信信号チェーンは、LNA (低ノイズ・アンプ)、PGA (プログラマブル・ゲイン・アンプ)、およびエコー認定と STOP パルス生成用の 2 つの自動ゼロクリア・コンパレータで構成されます。
TDC1000 には、モード 0、モード 1、モード 2 の 3 つの動作モードがあります。各モードは、流量 / 濃度測定、コンテナの液位測定、近接検出、長距離測定など、飛行時間 (TOF) の高精度測定が必要な様々なアプリケーションを対象としています。
測定サイクルは、デバイスの TRIGGER ピンのトリガ信号によって開始されます。トリガ信号がアサートされた後、START ピンに出力パルスが生成されます。この信号は、TOF 測定を開始するための時間基準として使用されます。トランスミッタは、STRAT パルスの立ち上がりエッジに同期してプログラム可能な TX パルスを生成し、超音波トランスデューサを駆動して超音波を生成し、音響媒体を通して放射します。レシーバは、媒体を通過してきた超音波を検出し、STOP 信号を生成します。超音波を直接受信するか、反射から受信するかは、システムの構成によって異なります。STOP 信号は、外部の時間 / デジタル・コンバータ (TDC) によって使用され、これは非常に正確なストップウォッチとして機能します。START パルスと STOP パルスの間隔に基づいて TOF を測定するには、システムに TDC を含める必要があります。中程度の精度 (ns の範囲) が必要な一部のアプリケーションでは、マイコンを使用して TOF 時間を測定できます。高い精度 (ps の範囲) が必要なアプリケーションでは、TDC7200 時間 / デジタル・コンバータを使用して TOF 時間を測定することをお勧めします。
各アプリケーションでは、シリアル・インターフェイス (SPI) を使用して、使用可能な 3 つの動作モードのいずれかに TDC1000 を構成する必要があります。さらに、以下のセクションで説明する各種のアプリケーション固有のパラメータに、デバイスをプログラムする必要があります。