JAJS443R August 2004 – October 2023 TL431 , TL432
PRODUCTION DATA
TL431 をコンパレータとして適切に使用するためには、そのロジック出力は、受信側のロジック・デバイスが読み取れるものである必要があります。これは、入力 HIGH / LOW レベル・スレッショルド電圧レベル (一般に VIH および VIL と表示されます) を知ることにより可能になります。
図 10-2 に示すように、開ループ / コンパレータ・モードでのTL431 の出力 LOW レベル電圧は約 2V であり、一般に 5V 電源ロジックでは十分ですが、3.3V および 1.8V 電源ロジックでは機能しません。この問題に対処するには、抵抗分圧器を出力につないで、低電圧の受信側ロジック・デバイスが読み取れる電圧まで減衰させるという方法があります。
TL431 はオープンコレクタであるため、出力 HIGH 電圧は VSUP と等しくなります。VSUP が受信側ロジック・デバイスの最大入力電圧の許容公差をはるかに上回る場合は、受信側ロジック・デバイスの信頼性を確保するために出力を減衰させる必要があります。
出力に抵抗分圧器を使用するときには、必ず分圧抵抗 (図 10-1 の R1 および R2) の合計が RSUP をはるかに上回るようにし、電源オフ時に TL431 が VSUP に近い値までプルするのを妨げないようにしてください。