JAJSE82A October   2017  – December 2017 TLC6C5816-Q1

PRODUCTION DATA.  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
    1.     代表的なアプリケーションの回路図
  4. 改訂履歴
  5. ピン構成および機能
    1.     ピン機能
  6. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱特性
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 タイミング要件
    7. 6.7 スイッチング特性
    8. 6.8 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 デバイス・イネーブル(EN)
      2. 7.3.2 ゲート出力(Gx)
      3. 7.3.3 レジスタのクリア(CLR)
      4. 7.3.4 オープン・ドレイン出力と柔軟性の高い診断チャネル
        1. 7.3.4.1 構成可能な出力
        2. 7.3.4.2 LED開放診断
        3. 7.3.4.3 LED短絡診断
      5. 7.3.5 サーマル・シャットダウン
      6. 7.3.6 コマンド・エラー
      7. 7.3.7 シリアル通信エラー
      8. 7.3.8 エラー・フィードバック
      9. 7.3.9 インターフェイス
        1. 7.3.9.1 レジスタ書き込み
        2. 7.3.9.2 レジスタ読み出し
        3. 7.3.9.3 シフト・レジスタ通信フォルト検出
        4. 7.3.9.4 レジスタのクリア
        5. 7.3.9.5 レジスタ・クロック
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 通常動作
      2. 7.4.2 PORリセット
      3. 7.4.3 スタンバイ・モード
    5. 7.5 レジスタ・マップ
    6. 7.6 インターフェイス・レジスタ
      1. 7.6.1 構成レジスタ(オフセット=0h) [reset=0h]
        1. Table 5. 構成レジスタ・フィールドの説明
      2. 7.6.2 フォルト読み戻しレジスタ(オフセット=1h) [reset=0h]
        1. Table 6. フォルト読み戻しレジスタ・フィールドの説明
  8. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
  9. 電源に関する推奨事項
  10. 10レイアウト
    1. 10.1 レイアウトのガイドライン
    2. 10.2 レイアウト例
  11. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 11.2 コミュニティ・リソース
    3. 11.3 商標
    4. 11.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 11.5 Glossary
  12. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

シフト・レジスタ通信フォルト検出

TLC6C5816-Q1には巡回冗長性検査(CRC)機能があり、シフト・レジスタのレジスタ値を検証できます。読み戻しモードでは、6ビットのCRC剰余を返します。MCUはCRC剰余を読み戻して、剰余が正しいかどうかをチェックできます。CRCチェックサムにより、読み戻し方式で、シフト・レジスタ値を変更することなく検証できます。

Equation 1. TLC6C5816-Q1 eq01-polynomial.gif
TLC6C5816-Q1 CRC-SLASEJ5.gifFigure 17. CRCチェック・ブロック図

TLC6C5816-Q1は、誤ったコマンドについても構成レジスタをチェックします。

TLC6C5816-Q1の構成レジスタは24ビットで構成されています。CRCチェックサムを生成するために、まず6ビット左にシフトして0を入れ、多項式で30データ・ビットをビットごとの排他的論理和演算して、チェックサムを出します。

例えば、構成データが0xD7i0F68で多項式が0x43 (7’b100i0011)であれば、CRCチェックサムは0x19 (6’b01i1001)となります。

MCUはCRCチェックサムを読み戻して、それを24ビットのLSBに付加できるため、30ビットのデータは0x35C3 DA19となります。多項式でビットごとの排他的論理和演算を行うと、残差0になるはずです。

CRC参考資料: 『MSP430によるCRCの実装』