JAJSH58H April 2019 – June 2023 TLV9061-Q1 , TLV9062-Q1 , TLV9064-Q1
PRODMIX
図 10-1 の回路の伝達関数は、式 1 に示すとおりです。
負荷電流 (ILOAD) により、シャント抵抗 (RSHUNT) の両端で電圧降下が発生します。負荷電流は 0A~1A に設定されます。最大負荷電流時にシャント電圧を 100mV 未満に維持するには、式 2 を使用して最大シャント抵抗を定義します。
式 2 から、RSHUNT は 100mΩ と計算されます。ILOAD と RSHUNT によって生成される電圧降下は、TLV906x-Q1 によって増幅され、約 0V~4.95V の出力電圧を生成します。TLV906x-Q1 が必要な出力電圧を生成するために要求されるゲインは、式 3 で計算されます。
式 3 から、必要なゲインは 49.5V/V と計算されます。これは抵抗 RF と RG で設定されます。TLV906x-Q1 のゲインを 49.5V/V に設定するための抵抗 RF と RG の大きさは、式 4 で計算します。
RF に 165kΩ を、RG に 3.4kΩ を選択すると、ほぼ 49.5V/V になります。図 10-1 に示す回路で測定された伝達関数を、図 10-2 に示します。ゲインは、帰還抵抗とゲイン抵抗のみの関数であることに注意します。このゲインは抵抗の比を変化させることで調整され、実際の抵抗値は設計者が設定するインピーダンス・レベルで決まります。インピーダンス・レベルによって、電流ドレイン、浮遊容量の影響、その他いくつかの動作が決まります。最適なインピーダンスの選択はシステムごとに異なるので、設計者は、システムのパラメータに合わせて最適なインピーダンスを選択する必要があります。