JAJSL07D November 2021 – March 2024 TLV9161 , TLV9162 , TLV9164
PRODUCTION DATA
負荷電流 (ILOAD) により、シャント抵抗 (RSHUNT) の両端で電圧降下が発生します。負荷電流は 0A~1A の範囲で設定されます。最大負荷電流時のシャント電圧を 100mV 未満に維持するために、最大シャント抵抗は 式 2 を使用して定義されます。
式 2 から、RSHUNT は 100mΩ と計算されます。ILOAD と RSHUNT によって生成される電圧降下は TLV9161 によって増幅され、0V~4.9V の出力電圧を生成します。TLV9161 が必要な出力電圧を生成するために必要なゲインは、式 3 を使用して計算されます。
式 3 から、必要なゲインは 49V/V と計算されます。これは抵抗 RF と RG で設定します。TLV9161 のゲインを 49V/V に設定するための抵抗 RF と RG のサイズは、式 4 で計算します。
RF を 5.76kΩ とすると、RG は 120Ω と計算されます。RF と RG は、標準の値の抵抗で 49:1 の比率を生み出せるよう、5.76kΩ と 120Ω を選択します。49:1 の比率にできるなら、他の抵抗を使用してもかまいません。ただし、抵抗が過度に大きいと、オペアンプの固有ノイズを超える熱ノイズが生成されます。図 7-1 に示す回路で測定された伝達関数を図 7-2 に示します。