JAJSL07D November 2021 – March 2024 TLV9161 , TLV9162 , TLV9164
PRODUCTION DATA
TLV916x は 16V のレール ツー レール入力オペアンプで、入力同相範囲が両方の電源レールまで拡張されています。図 6-8 に示すように、相補型 N チャネルと P チャネルの差動入力ペアを並列接続することで、この広い範囲を実現しています。N チャネル ペアは、正のレールに近い入力電圧、 通常は (V+) - 1V から正の電源電圧までの範囲でアクティブになります。P チャネル ペアは、負の電源電圧から、ほぼ (V+) - 2V までの入力でアクティブになります。小さな遷移領域、通常は (V+) - 2V から (V+) - 1V において、両方の入力ペアがオンになります。この遷移領域は、プロセス変動に応じてやや変化することがあります。この領域内での PSRR、CMRR、オフセット電圧、オフセット ドリフト、ノイズ、THD 性能は、この領域外で動作させる場合と比べると低下することがあります。
入力電圧オフセットに関して、デバイスの標準的な遷移領域の詳細を、図 5-5 に示します。
同相電圧範囲と PMOS/NMOS ペアの相互作用の詳細については、「相補型ペア入力段を持つオペアンプ」アプリケーション ノートを参照してください。