JAJSL07D November   2021  – March 2024 TLV9161 , TLV9162 , TLV9164

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. ピン構成および機能
  6. 仕様
    1. 5.1 絶対最大定格
    2. 5.2 ESD 定格
    3. 5.3 推奨動作条件
    4. 5.4 シングル チャネルの熱に関する情報
    5. 5.5 デュアル チャネルの熱に関する情報
    6. 5.6 クワッド チャネルの熱に関する情報
    7. 5.7 電気的特性
    8. 5.8 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 6.1 概要
    2. 6.2 機能ブロック図
    3. 6.3 機能説明
      1. 6.3.1  入力保護回路
      2. 6.3.2  EMI 除去
      3. 6.3.3  過熱保護動作
      4. 6.3.4  容量性負荷および安定度
      5. 6.3.5  同相電圧範囲
      6. 6.3.6  位相反転の防止
      7. 6.3.7  電気的オーバーストレス
      8. 6.3.8  過負荷からの回復
      9. 6.3.9  代表的な仕様と分布
      10. 6.3.10 露出サーマル・パッド付きパッケージ
      11. 6.3.11 シャットダウン
    4. 6.4 デバイスの機能モード
  8. アプリケーションと実装
    1. 7.1 アプリケーション情報
    2. 7.2 代表的なアプリケーション
      1. 7.2.1 ローサイド電流測定
        1. 7.2.1.1 設計要件
        2. 7.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 7.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 7.2.2 バッファ付きマルチプレクサ
    3. 7.3 電源に関する推奨事項
    4. 7.4 レイアウト
      1. 7.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 7.4.2 レイアウト例
  9. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 8.1 デバイスのサポート
      1. 8.1.1 開発サポート
        1. 8.1.1.1 TINA-TI (無料のダウンロード・ソフトウェア)
    2. 8.2 ドキュメントのサポート
      1. 8.2.1 関連資料
    3. 8.3 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    4. 8.4 サポート・リソース
    5. 8.5 商標
    6. 8.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 8.7 用語集
  10. Revision History
  11. 10メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

入力保護回路

TLV916x は、特別な入力アーキテクチャを使用して入力保護ダイオードを不要にするとともに、過渡条件下でも堅牢な入力保護を行います。高速過渡ステップ応答によってアクティブになる従来型の入力ダイオード保護方式を、図 6-1 に示します。この方法では図 6-2 に示すように、代替電流パスのため信号歪みとセトリング時間の遅延が発生します。低ゲイン回路の場合、これらの高速ランプ入力信号は、入力電流を増やすバック ツー バック ダイオードを順バイアスし、セトリング時間が延びます。

GUID-20211030-SS0I-JZTH-Q5FK-9PMDJCBFXPSB-low.svg図 6-1 TLV916x の入力保護機能は差動入力能力を制限しない
GUID-20211030-SS0I-CMRP-R2BD-TQGZZ0CBXHLR-low.svg図 6-2 バック ツー バック ダイオードではセトリングの問題が発生する

TLV916x ファミリのオペアンプは、特許取得済みの入力保護アーキテクチャによって真の高インピーダンス差動入力機能を提供します。このアーキテクチャでは、信号歪みの増加やセトリング時間の遅延が発生しないため、マルチチャネルの高スイッチ入力アプリケーションに最適なオペアンプとなります。TLV916x は最大 16V の差動スイング (オペアンプの反転ピンと非反転ピンとの間の電圧) を許容できるため、コンパレータとして、またはデータ アクイジション システムなどの高速ランプ入力信号を使用するアプリケーションに適しています。詳細については、TI TechNote『MUX 対応高精度オペアンプ』を参照してください。