JAJSPR5B February 2023 – February 2024 TLVM23615 , TLVM23625
PRODUCTION DATA
ドロップアウト動作とは、必要なデューティ サイクルを達成するために周波数を下げ、入力電圧に対する出力電圧の比を任意の値に制御することです。与えられたクロック周波数において、デューティ サイクルは最小オフ時間によって制限されます。クロック周波数が維持される場合、図 7-15 に示すように、この制限値に達した後、出力電圧が低下する可能性があります。TLVM236x5 は、出力電圧が下がるのを許容するのではなく、クロック サイクルが終わっても必要なピーク インダクタ電流が達成されるまでハイサイド スイッチのオン時間を延長します。必要なピーク インダクタ電流に達すると、または設定済みの最大オン時間 (tON-MAX、約 9µs) が経過すると、クロックは新しいサイクルを開始できます。その結果、最小オフ時間の存在に起因して、選択されたクロック周波数において必要なデューティ サイクルが達成できない場合、レギュレーションを維持するために周波数が低下します。図 7-14 に示すように、tON-MAX のオン時間を使っても出力電圧をレギュレートできないほど入力電圧が低い場合、出力電圧は入力電圧よりもわずかに (VDROP) 低い値に下がります。ドロップアウトからの回復の詳細については、セクション 7.3.10.1 を参照してください。