JAJSFO5D June 2018 – September 2022 TMP117
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
構成レジスタの T/nA ビットが 1 にセットされている場合、デバイスはサーム・モードになります。このモードでは、デバイスはすべての変換の終了時に、変換結果を下限レジスタおよび上限レジスタの値と比較し、温度が上限レジスタの値を超えていれば、構成レジスタの HIGH_Alert ステータス・フラグをセットします。変換結果が下限レジスタの値を下回ったとき、HIGH_Alert ステータス・フラグがセットされていれば、デバイスによりクリアされます。したがって、上限と下限の差は実質的にヒステリシスのように機能します。このモードでは、LOW_Alert ステータス・フラグがディセーブルされ、読み取ると常に 0 が返されます。アラート・モードとは異なり、構成レジスタの I2C 読み取りはステータス・ビットに影響を与えません。HIGH_Alert ステータス・フラグは、上限および下限と比較した温度結果の値に基づいて、変換終了時にのみセットまたはクリアされます。
アラート・モードと同様に、デバイスをサーム・モードに構成すると、ALERT ピンの動作にも影響を及ぼします。このモードで、デバイスは HIGH_Alert ステータス・フラグがセットされたときに ALERT ピンをアサートし、HIGH_Alert ステータス・フラグがクリアされたときに ALERT ピンをアサート解除します。サーム・モードでは、構成レジスタを I2C で読み取るか、SMBus のアラート応答コマンドを実行して、ALERT ピンをクリアすることはできません。アラート・モードと同様に、ユーザーが構成レジスタの POL ビット設定を調整すると、ALERT ピンのアクティブ状態の極性を変更できます。
したがって、このモードでデバイスは実質的に、上限スレッショルド検出器のように動作します。このモードは、温度が特定のスレッショルドを超えたかどうかを検出する必要があるアプリケーションで使用できます。このモードのタイミング図を、図 7-6 に示します。