JAJSP66A september 2022 – may 2023 TMP1827
PRODUCTION DATA
TMP1827 には、データの整合性チェックと通信の堅牢性を確保するため、巡回冗長性検査 (CRC) メカニズムが実装されています。表 9-4 に、8 ビット CRC のプロパティを示します。
CRC-8 のルール | 属性 |
---|---|
CRC の幅 | 8 ビット |
CRC 多項式 | x8 + x5 + x4 + 1 (0x31) |
初期シード値 | 00h |
入力データの反映 | あり |
出力データの反映 | あり |
XOR 値 | 00h |
新しいトランザクションが完了すると、シフト・レジスタがシード値 00h で初期化され、データが LSB ファーストでシフトされます。CRC の結果は常に固有の 64 ビット・アドレスの一部であり、その前の 56 ビットに対して計算されます。また、ホストがレジスタの Scratchpad-1 およびメモリの Scratchpad-2 に書き込むと、デバイスはデータ・バイトに対して計算された CRC を送信して、ホストにトランザクションのデータの整合性チェックを提供します。ホストが温度レジスタを読み取るために Scratchpad-1 を読み取ると、デバイスは 8 バイトのスクラッチパッドの送信後に CRC を追加します。
ホストは CRC を再計算し、デバイスから受信した CRC と比較する必要があります。これは、デバイスからの読み取りデータを CRC ビットとともにシフトすることで行われます。バス・エラーがない場合、ビット・シフト後のシフト・レジスタは 00h となります。デバイスにデータを書き込む場合、ホストは書き込みデータを処理することにより受信した CRC をチェックし、送信エラーがないことを確認して、次の機能を実行する前に適切な訂正操作を実行する必要があります。