このデバイスは、電源モードとバス・パワー・モードの両方で動作します。どちらのモードでも、電源電圧が動作範囲内になると、デバイスが自己初期化するのに tINIT の時間がかかります。tINIT の経過後、ホスト MCU はデバイスへのアクセスを開始できます。
初期化中、デバイスはバス・アクティビティには応答できません。初期化が完了すると、デバイスはホストからのバス・リセットを待機します。デバイスの初期化中に、次のイベントが発生します。
- ショート・アドレス、温度アラート低、温度アラート高、 温度オフセット・レジスタの EEPROM の内容が復元されます。
- IO 構成レジスタの EEPROM が読み取られ、IO 構成レジスタの内容が復元されます。
- Device Configuration-1 および Device Configuration-2 レジスタの EEPROM の内容がそれぞれのレジスタに復元されます。
- ARB_MODE ビットが 10b または 11b として復元されると、デバイスは SEARCHADDR に調停モードで応答します。
- OD_EN ビットが 1b に設定されている場合、ホストからの最初のバス・リセット・パルスが標準速度で送信されない限り、デバイスはオーバードライブ速度で通信を行います。
- ユーザー・メモリ保護ビットが復元されると、ユーザー EEPROM ブロックに適切な保護が適用されます。
- 認証動作のため、認証キーおよびシークレットバイト (ハッシュ値の一部で 16 ビット文字列) が EEPROM から内部フロップに読み取られます。