このセクションでは、利用可能なブート構成とその構成方法について詳しく説明します。このデバイスでは、0~3 本のブート・モード選択ピンと、1~8 個のブート・モードの構成がサポートされています。
デバイスをデフォルト設定からアプリケーション用のカスタム設定に変更および構成するには、次のプロセスを使用します。
- アプリケーションをブートできるようにする方法をすべて決定します。たとえば、メイン・アプリケーション用のフラッシュ・ブートのプライマリ・ブート・オプション、ファームウェア更新用の CAN ブートのセカンダリ・ブート・オプション、デバッグ用の SCI ブートの 3 番目のブート・オプションなどです。
- 必要なブート・モードの数に基づいて、ブート・モードの選択に必要なブート・モード選択ピン (BMSP) の数を決定します。たとえば、3 つのブート・モード・オプションから選択するには、2 つの BMSP が必要です。
- 必要な BMSP を物理的な GPIO ピンに割り当てます。たとえば、BMSP0 を GPIO10 に、BMSP1 を GPIO51 に、BMSP2 をデフォルト (ディセーブル) のままにするなどです。これらの構成の実行の詳細については、セクション 7.6.1.1 を参照してください。
- 決定したブート・モード定義を、BMSP のデコードされた値に相関付けるカスタム・ブート・テーブルのインデックスに割り当てます。たとえば、BOOTDEF0 = ブートからフラッシュ、BOOTDEF1 = CAN ブート、BOOTDEF2 = SCI ブートに割り当て、その他のすべての BOOTDEFx はデフォルト / なしのままにします。カスタム・ブート・モード・テーブルの設定と構成の詳細については、セクション 7.6.1.2 を参照してください。
また、『TMS320F280013x リアルタイム・マイクロコントローラ・テクニカル・リファレンス・マニュアル』の「ブート・モードの使用例」セクションに、BMSP およびカスタム・ブート・テーブルの構成方法に関する使用例がいくつか記載されています。
注: CAN ブート・モードは、XTAL をオンにします。CAN ブート・モードを使用する前に、アプリケーションに XTAL がインストールされていることを確認してください。