JAJSJO1C October 2021 – December 2023 TMS320F280034 , TMS320F280034-Q1 , TMS320F280036-Q1 , TMS320F280036C-Q1 , TMS320F280037 , TMS320F280037C , TMS320F280037C-Q1 , TMS320F280038C-Q1 , TMS320F280039-Q1 , TMS320F280039C , TMS320F280039C-Q1
PRODMIX
C2000™ 32 ビット・リアルタイム・マイクロコントローラは、処理、センシング、アクチュエーションに最適化されており、リアルタイム制御アプリケーション、たとえば産業用モーター・ドライブ、ソーラー・インバータおよびデジタル電源、電気自動車および輸送、モーター制御、センシングおよび信号処理などにおける閉ループ性能を向上します。
TMS320F28003x (F28003x) は、重要な制御ペリフェラル、差別化されたアナログ、不揮発性メモリを 1 つのデバイスに組み込むことができる、強力な 32 ビット浮動小数点マイクロコントローラ・ユニット (MCU) です。
このリアルタイム制御サブシステムは、テキサス・インスツルメンツの 32 ビット C28x CPU を基礎としており、120MHz の信号処理能力があります。C28x CPU は FPU、新しい TMU 拡張命令セット (変換およびトルク・ループ計算で一般に使用される三角関数演算を含むアルゴリズムを高速に実行可能)、および VCRC 拡張命令セット (エンコード・アプリケーションで一般に使用される複素数演算のレイテンシを短縮可能) によりさらに強化されています。
CLA により、一般的なタスクの負荷の多くをメインの C28x CPU から取り除くことができます。CLA は独立の 32 ビット浮動小数点演算アクセラレータであり、CPU と並列に実行されます。さらに、CLA には独自の専用メモリ・リソースがあり、一般的な制御システムで必要となる主要なペリフェラルに直接アクセスできます。ANSI C のサブセット、およびハードウェア・ブレークポイントやハードウェアによるタスク切り替えなどの主要な機能が標準でサポートされています。
F28003x は、最大 384KB (192KW) のフラッシュ・メモリをサポートしています。これらは 3 つの 128KB (64KW) バンクに分割されるため、プログラミングと実行を並列に行えます。最大 69KB (34.5KW) のオンチップ SRAM も利用でき、フラッシュ・メモリを補完できます。
F28003x のライブ・ファームウェア・アップデート・ハードウェア拡張により、古いファームウェアから新しいファームウェアへのコンテキスト切り替えを高速化し、デバイス・ファームウェアの更新時のアプリケーションのダウンタイムを最小限に抑えることができます。
F28003x リアルタイム MCU には高性能のアナログ・ブロックが内蔵されており、さらにシステムの統合が可能です。3 つの独立した 12 ビット ADC により、複数のアナログ信号を正確かつ効率的に管理でき、最終的にシステムのスループットが向上します。4 つのアナログ・コンパレータ・モジュールが、トリップ条件の有無を判断するために入力電圧レベルを継続的に監視します。
TMS320C2000™ デバイスは、業界最先端の制御ペリフェラルと、周波数に依存しない ePWM/HRPWM と eCAP を内蔵しているため、クラス最高レベルのシステム制御が可能です。
接続性は、各種の業界標準通信ポート (SPI、SCI、I2C、PMBus、LIN、CAN、CAN FD など) によりサポートされており、各種アプリケーションで最適な信号配置を行うための複数の多重化方法を備えています。C2000™ プラットフォームの新機能であるホスト・インターフェイス・コントローラ (HIC) は、外部ホストから TMS320F28003x のリソースへのアクセスを可能にする高スループット・インターフェイスです。さらに、業界で初めて FSI による高速かつ堅牢な通信が可能になり、本デバイスに組み込まれている一連の豊富なペリフェラルを補完します。
特別仕様の TMS320F28003xC では、構成可能ロジック・ブロック (CLB) を利用して追加のインターフェイス機能を実現できます。詳細については「表 4-1」を参照
組み込みのリアルタイム分析および診断 (ERAD) モジュールにより、追加のハードウェア・ブレークポイントやプロファイリング用のカウンタを使用できるようになり、デバイスのデバッグおよびシステム分析機能が強化されます。
C2000 リアルタイム MCU の詳細については、C2000™ リアルタイム制御 MCU のページをご覧ください。