JAJSGS5Q April   2009  – January 2024 TMS320F28030 , TMS320F28030-Q1 , TMS320F28031 , TMS320F28031-Q1 , TMS320F28032 , TMS320F28032-Q1 , TMS320F28033 , TMS320F28033-Q1 , TMS320F28034 , TMS320F28034-Q1 , TMS320F28035 , TMS320F28035-Q1

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
    1. 3.1 機能ブロック図
  5. デバイスの比較
    1. 4.1 関連製品
  6. ピン構成と機能
    1. 5.1 ピン構造図
    2. 5.2 信号概要
  7. 仕様
    1. 6.1  絶対最大定格
    2. 6.2  ESD 定格 – 車載用
    3. 6.3  ESD 定格 – 民生用
    4. 6.4  推奨動作条件
    5. 6.5  消費電力の概略
      1. 6.5.1 TMS320F2803x の消費電流 (60MHz の SYSCLKOUT)
      2. 6.5.2 消費電流の低減
      3. 6.5.3 消費電流グラフ (VREG 有効)
    6. 6.6  電気的特性
    7. 6.7  熱抵抗特性
      1. 6.7.1 PN パッケージ
      2. 6.7.2 PAG パッケージ
      3. 6.7.3 RSH パッケージ
    8. 6.8  熱設計の検討事項
    9. 6.9  MCU との JTAG デバッグ プローブ接続 (信号バッファリングなし)
    10. 6.10 パラメータ情報
      1. 6.10.1 タイミング パラメータの記号
      2. 6.10.2 タイミング パラメータに関する一般的な注意事項
    11. 6.11 テスト負荷回路
    12. 6.12 電源シーケンス
      1. 6.12.1 リセット (XRS) のタイミング要件
      2. 6.12.2 リセット (XRS) のスイッチング特性
    13. 6.13 クロック仕様
      1. 6.13.1 デバイス クロック表
        1. 6.13.1.1 2803x のクロックの一覧表 (60MHz デバイス)
        2. 6.13.1.2 デバイス クロック要件 / 特性
        3. 6.13.1.3 内部のゼロ ピン発振器 (INTOSC1、INTOSC2) の特性
      2. 6.13.2 クロックの要件および特性
        1. 6.13.2.1 XCLKIN のタイミング要件 – PLL 有効
        2. 6.13.2.2 XCLKIN のタイミング要件 – PLL 無効
        3. 6.13.2.3 XCLKOUT のスイッチング特性 (PLL バイパスまたは有効)
    14. 6.14 フラッシュ のタイミング
      1. 6.14.1 T 温度仕様品のフラッシュ / OTP 耐久性
      2. 6.14.2 S 温度仕様品のフラッシュ / OTP 耐久性
      3. 6.14.3 Q 温度仕様品のフラッシュ / OTP 耐久性
      4. 6.14.4 60MHz SYSCLKOUT でのフラッシュ パラメータ
      5. 6.14.5 フラッシュ / OTP のアクセス タイミング
      6. 6.14.6 フラッシュ データ保持期間
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
      1. 7.1.1  CPU
      2. 7.1.2  制御補償器アクセラレータ (CLA)
      3. 7.1.3  メモリ バス (ハーバード バス アーキテクチャ)
      4. 7.1.4  ペリフェラル バス
      5. 7.1.5  リアルタイムの JTAG および分析
      6. 7.1.6  フラッシュ
      7. 7.1.7  M0、M1 SARAM
      8. 7.1.8  L0 SARAM、L1、L2、L3 DPSARAM
      9. 7.1.9  ブート ROM
        1. 7.1.9.1 エミュレーション ブート
        2. 7.1.9.2 GetMode
        3. 7.1.9.3 ブートローダが使用するペリフェラル ピン
      10. 7.1.10 セキュリティ
      11. 7.1.11 ペリフェラル割り込み拡張 (PIE) ブロック
      12. 7.1.12 外部割り込み (XINT1~XINT3)
      13. 7.1.13 内部ゼロ ピン発振器、発振器、PLL
      14. 7.1.14 ウォッチドッグ
      15. 7.1.15 ペリフェラルのクロック駆動
      16. 7.1.16 低消費電力モード
      17. 7.1.17 ペリフェラル フレーム 0、1、2、3 (PFn)
      18. 7.1.18 汎用入出力 (GPIO) マルチプレクサ (MUX)
      19. 7.1.19 32 ビット CPU タイマ (0、1、2)
      20. 7.1.20 制御ペリフェラル
      21. 7.1.21 シリアル ポート ペリフェラル
    2. 7.2 メモリ マップ
    3. 7.3 レジスタ マップ
    4. 7.4 デバイス エミュレーション レジスタ
    5. 7.5 VREG/BOR/POR
      1. 7.5.1 オンチップ電圧レギュレータ (VREG)
        1. 7.5.1.1 オンチップ VREG の使い方
        2. 7.5.1.2 オンチップ VREG の無効化
      2. 7.5.2 オンチップ パワーオン リセット (POR) およびブラウンアウト リセット (BOR) 回路
    6. 7.6 システム コントロール
      1. 7.6.1 内部ゼロ ピン発振器
      2. 7.6.2 水晶発振器オプション
      3. 7.6.3 PLL ベース クロック モジュール
      4. 7.6.4 入力クロックの喪失 (NMI ウォッチドッグ機能)
      5. 7.6.5 CPU ウォッチドッグ モジュール
    7. 7.7 低消費電力モード ブロック
    8. 7.8 割り込み
      1. 7.8.1 外部割り込み
        1. 7.8.1.1 外部割り込みの電気的データ / タイミング
          1. 7.8.1.1.1 外部割り込みのタイミング要件
          2. 7.8.1.1.2 外部割り込みのスイッチング特性
    9. 7.9 ペリフェラル
      1. 7.9.1  制御補償器アクセラレータ (CLA) の概要
      2. 7.9.2  アナログ ブロック
        1. 7.9.2.1 A/D コンバータ (ADC)
          1. 7.9.2.1.1 特長
          2. 7.9.2.1.2 ADC 変換開始の電気的データ / タイミング
            1. 7.9.2.1.2.1 外部 ADC 変換開始のスイッチング特性
          3. 7.9.2.1.3 オンチップ A/D コンバータ (ADC) の電気的データ / タイミング
            1. 7.9.2.1.3.1 ADC の電気的特性
            2. 7.9.2.1.3.2 ADC の電力モード
            3. 7.9.2.1.3.3 内部温度センサ
              1. 7.9.2.1.3.3.1 温度センサ係数
            4. 7.9.2.1.3.4 ADC パワーアップ制御ビットのタイミング
              1. 7.9.2.1.3.4.1 ADC パワーアップ遅延
            5. 7.9.2.1.3.5 ADC のシーケンシャルおよび同時タイミング
        2. 7.9.2.2 ADC MUX
        3. 7.9.2.3 コンパレータ ブロック
          1. 7.9.2.3.1 オンチップ・コンパレータ / DAC の電気的データ / タイミング
            1. 7.9.2.3.1.1 コンパレータ / DAC の電気的特性
      3. 7.9.3  詳細説明
      4. 7.9.4  シリアル ペリフェラル インターフェイス (SPI) モジュール
        1. 7.9.4.1 SPI マスタ モードの電気的データ / タイミング
          1. 7.9.4.1.1 SPI マスタ モードの外部タイミング (クロック位相 = 0)
          2. 7.9.4.1.2 SPI マスタ モードの外部タイミング (クロック位相 = 1)
        2. 7.9.4.2 SPI スレーブ モードの電気的データ / タイミング
          1. 7.9.4.2.1 SPI スレーブ モードの外部タイミング (クロック位相 = 0)
          2. 7.9.4.2.2 SPI スレーブ モードの外部タイミング (クロック位相 = 1)
      5. 7.9.5  シリアル通信インターフェイス (SCI) モジュール
      6. 7.9.6  LIN (Local Interconnect Network)
      7. 7.9.7  拡張コントローラ エリア ネットワーク (eCAN) モジュール
      8. 7.9.8  I2C (Inter-Integrated Circuit)
        1. 7.9.8.1 I2C の電気的データ / タイミング
          1. 7.9.8.1.1 I2C のタイミング要件
          2. 7.9.8.1.2 I2C のスイッチング特性
      9. 7.9.9  エンハンスド PWM モジュール (ePWM1/2/3/4/5/6/7)
        1. 7.9.9.1 ePWM の電気的データ / タイミング
          1. 7.9.9.1.1 ePWM のタイミング要件
          2. 7.9.9.1.2 ePWM のスイッチング特性
        2. 7.9.9.2 トリップ ゾーン入力のタイミング
          1. 7.9.9.2.1 トリップ ゾーン入力のタイミング要件
      10. 7.9.10 高分解能 PWM (HRPWM)
        1. 7.9.10.1 HRPWM の電気的データ / タイミング
          1. 7.9.10.1.1 高分解能 PWM の特性
      11. 7.9.11 拡張キャプチャ モジュール (eCAP1)
        1. 7.9.11.1 eCAP の電気的データ / タイミング
          1. 7.9.11.1.1 拡張キャプチャ (eCAP) のタイミング要件
          2. 7.9.11.1.2 eCAP のスイッチング特性
      12. 7.9.12 高分解能キャプチャ (HRCAP) モジュール
        1. 7.9.12.1 HRCAP の電気的データ / タイミング
          1. 7.9.12.1.1 高分解能キャプチャ (HRCAP) のタイミング要件
      13. 7.9.13 拡張直交エンコーダ パルス (eQEP)
        1. 7.9.13.1 eQEP の電気的データ / タイミング
          1. 7.9.13.1.1 拡張直交エンコーダ パルス (eQEP) のタイミング要件
          2. 7.9.13.1.2 eQEP のスイッチング特性
      14. 7.9.14 JTAG ポート
      15. 7.9.15 汎用入出力 (GPIO) MUX
        1. 7.9.15.1 GPIO の電気的データ / タイミング
          1. 7.9.15.1.1 GPIO - 出力タイミング
            1. 7.9.15.1.1.1 汎用出力のスイッチング特性
          2. 7.9.15.1.2 GPIO - 入力タイミング
            1. 7.9.15.1.2.1 汎用入力のタイミング要件
          3. 7.9.15.1.3 入力信号のサンプリング ウィンドウ幅
          4. 7.9.15.1.4 低消費電力モードのウェイクアップ タイミング
            1. 7.9.15.1.4.1 アイドル モードのタイミング要件
            2. 7.9.15.1.4.2 IDLE モードのスイッチング特性
            3. 7.9.15.1.4.3 スタンバイ モードのタイミング要件
            4. 7.9.15.1.4.4 スタンバイ モードのスイッチング特性
            5. 7.9.15.1.4.5 ホールト モードのタイミング要件
            6. 7.9.15.1.4.6 ホールト モードのスイッチング特性
  9. アプリケーション、実装、およびレイアウト
    1. 8.1 テキサス・インスツルメンツのリファレンス・デザイン
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 デバイスと開発ツールの命名法
    2. 9.2 ツールとソフトウェア
    3. 9.3 ドキュメントのサポート
    4. 9.4 サポート・リソース
    5. 9.5 商標
    6. 9.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 9.7 用語集
  11. 10改訂履歴
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報
    1. 11.1 パッケージ情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報
特長

ADC コアは、2 つのサンプル アンド ホールド回路から入力される 1 つの 12 ビット コンバータを内蔵しています。サンプル アンド ホールド回路は、同時または連続的にサンプリングできます。一方、これらのサンプル アンド ホールド回路には、合計で最大 16 のアナログ入力チャネルからデータが入力されます。本コンバータは、内部バンドギャップ基準電圧で動作させ真の電圧ベース変換を行うように構成することも、一対の外部基準電圧 (VREFHI/VREFLO) を使ってレシオメトリック ベース変換を行うように構成することもできます。

従来の ADC タイプとは異なり、この ADC はシーケンサ ベースではありません。ユーザーは、1 つのトリガから一連の変換を簡単に実行できます。しかし、動作の基本原理は個別の変換 (SOC (変換開始) と呼びます) の構成に基づいています。

ADC モジュールの機能には以下が含まれます。

  • 2 つのサンプル アンド ホールド (S/H) を内蔵した 12 ビット ADC コア
  • 同時サンプリングまたはシーケンシャル サンプリング モード
  • フル レンジ アナログ入力:0V~3.3V 固定、または VREFHI/VREFLO レシオメトリック。入力アナログ電圧のデジタル値は、次のように求められます。
    • 内部基準電圧 (VREFLO = VSSA。内部または外部基準電圧モードを使用する場合、VREFHI は VDDA を超えないようにする必要があります。)
      GUID-FA0F7399-5CAD-4B73-AE0D-74950ED8D1E6-low.gif
    • 外部基準電圧 (外部基準電圧に接続された VREFHI/VREFLO。内部または外部基準電圧モードを使用する場合、VREFHI は VDDA を超えないようにする必要があります。)
      GUID-FD391025-6774-489F-9DC7-C2408BC7190F-low.gif
  • 最大 16 チャネルの多重化された入力
  • トリガ、サンプル ウィンドウ、チャネルとして構成可能な 16 の SOC
  • 変換値を格納するための 16 の結果レジスタ (個別にアドレス指定可能)
  • 複数のトリガ ソース
    • S/W – ソフトウェア即時開始
    • ePWM 1~7
    • GPIO XINT2
    • CPU タイマ 0/1/2
    • ADCINT1/2
  • 9 つのフレキシブルな PIE 割り込み、任意の変換後の割り込み要求を構成可能
表 7-24 ADC 構成および制御レジスタ
レジスタ名アドレスサイズ
(x16)
EALLOW
保護
説明
ADCCTL10x71001あり制御 1 レジスタ
ADCCTL20x71011あり制御 2 レジスタ
ADCINTFLG0x71041なし割り込みフラグ レジスタ
ADCINTFLGCLR0x71051なし割り込みフラグ クリア レジスタ
ADCINTOVF0x71061なし割り込みオーバーフロー レジスタ
ADCINTOVFCLR0x71071なし割り込みオーバーフロー クリア レジスタ
INTSEL1N20x71081あり割り込み 1 および 2 選択レジスタ
INTSEL3N40x71091あり割り込み 3 および 4 選択レジスタ
INTSEL5N60x710A1あり割り込み 5 および 6 選択レジスタ
INTSEL7N80x710B1あり割り込み 7 および 8 選択レジスタ
INTSEL9N100x710C1あり割り込み 9 選択レジスタ (割り込み 10 選択は予約済み)
SOCPRICTL0x71101ありSOC 優先度制御レジスタ
ADCSAMPLEMODE0x71121ありサンプリング モード レジスタ
ADCINTSOCSEL10x71141あり割り込み SOC 選択 1 レジスタ (8 チャネル分)
ADCINTSOCSEL20x71151あり割り込み SOC 選択 2 レジスタ (8 チャネル分)
ADCSOCFLG10x71181なしSOC フラグ 1 レジスタ (16 チャネル分)
ADCSOCFRC10x711A1なしSOC 強制 1 レジスタ (16 チャネル分)
ADCSOCOVF10x711C1なしSOC オーバーフロー 1 レジスタ (16 チャネル分)
ADCSOCOVFCLR10x711E1なしSOC オーバーフロー クリア 1 レジスタ (16 チャネル分)
ADCSOC0CTL~ADCSOC15CTL0x7120~0x712F1ありSOC0 制御レジスタ~SOC15 制御レジスタ
ADCREFTRIM0x71401あり基準電圧調整レジスタ
ADCOFFTRIM0x71411ありオフセット調整レジスタ
COMPHYSTCTL0x714C1ありコンパレータ ヒステリシス制御レジスタ
ADCREV0x714F1なしリビジョン レジスタ
表 7-25 ADC 結果レジスタ (PF0 に割り当て)
レジスタ名アドレスサイズ
(x16)
EALLOW
保護
説明
ADCRESULT0~ADCRESULT150xB00~0xB0F1なしADC 結果 0 レジスタ~ADC 結果 15 レジスタ
GUID-E352877A-94B1-4111-9DF0-F58AC945DDC8-low.gif図 7-17 ADC の接続

ADC を使わない場合の ADC の接続

ADC を使わない場合も、アナログ電源ピンの接続を維持することを推奨します。アプリケーションで ADC を使わない場合の ADC ピンの接続方法の概要を以下に示します。

  • VDDA – VDDIO に接続
  • VSSA – VSS に接続
  • VREFLO – VSS に接続
  • ADCINAn、ADCINBn、VREFHI – VSSA に接続

アプリケーションで ADC モジュールを使う場合、使っていない ADC 入力ピンをアナログ グランド (VSSA) に接続する必要があります。

注:

AIO 機能と多重化された未使用の ADCIN ピンは、アナログ グランドに直接接続しないでください。これらのピンは、1kΩ の抵抗を介してグランドに接続する必要があります。これは、誤ったコードによってこれらのピンが AIO 出力として構成され、接地されたピンを論理 High 状態に駆動するのを防止するためです。

ADC を使わない場合、消費電力を節約するため、ADC モジュールへのクロックを確実に停止します。