JAJSPX1G January 2008 – June 2024 TPS2062A , TPS2066A
PRODUCTION DATA
TPS206xA 配電スイッチは、大きな容量性負荷と短絡が発生しやすいアプリケーションを対象としています。TPS206xA ファミリは TPS206x ファミリとピン互換で、過電流許容範囲がより狭くなっています。このファミリのデバイスは、複数のパワー スイッチを 1 つのパッケージに搭載する必要があるパワー ディストリビューション システム向けに、2 つの 70mΩ N チャネル MOSFET パワー スイッチを内蔵しています。各スイッチは、ロジック イネーブル入力によって制御されます。ゲート ドライブは、スイッチング中の電流サージを最小限に抑えるためにパワー スイッチの立ち上がり時間と立ち下がり時間を制御するように設計された、内部チャージ ポンプによって提供されています。チャージ ポンプには外付け部品が不要で、最低 2.7V の電源で動作できます。
各デバイスは、出力負荷が電流制限スレッショルドを超えたとき、あるいは短絡が存在するときに、定電流モードに切り替わることにより、出力電流を安全なレベルに制限します。個々のチャネルは、対応する OCx 出力 (アクティブ Low) をアサートすることで過電流状態の存在を示します。過熱保護回路は、過電流または短絡イベント中にデバイスをディセーブルにし、永続的な損傷を防止します。デバイスの温度が十分に低下すると、デバイスは自動的にサーマル シャットダウンから回復します。デバイスには低電圧誤動作防止機能があり、入力電圧が 2.0V を超えるまでデバイスをディセーブルにします。TPS206xA は、電流制限がチャネルあたり標準 1.6A になるように設計されています。