JAJSKN4B November 2020 – September 2021 TPS25858-Q1 , TPS25859-Q1
PRODUCTION DATA
TPS25859-Q1 では、PA_FAULT および PB_FAULT が、それぞれ PA_USB、PB_USB のフォルト通知ピンです。FAULT は、シャットダウン中、起動中、または通常の状態中にオープン・ドレイン状態となります。USB スイッチがヒカップ・モードに入るか、または過熱サーマル・シャットダウン (OTSD) がトリガされると、Px_FAULT は Low になります。FAULT は、過電流や過熱状態の間、各 USB スイッチをアサート (論理 Low) します。Px_FAULT は、フォルト状態がなくなり、再び USB 出力電圧が High になると、High に切り替わります。
このデバイスの特長は、アクティブ Low、オープン・ドレイン・フォルト出力です。Px_FAULT から SENSE、またはその他の適切な I/O 電圧までの間に、100kΩ のプルアップ抵抗を接続します。未使用時の Px_FAULT は、オープンのままにするか、または GND に接続します。
表 10-4 に、フォルトが発生する条件、およびその際にデバイスが行う動作をまとめます。
イベント | 条件 | 動作 |
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Px_BUS の過電流 | IPx_BUS > プログラムされた IILIM | Px_BUS の負荷スイッチは、ヒカップ・モードに入ります。フォルト通知は、4.1ms のグリッチ除去でアサートされ、16.4ms のグリッチ除去でデアサートされます。Px_BUS が過負荷状態の間は、フォルト通知はアサートされたままとなります。 |
TPS2585x-Q1 の過熱 | TJ > TSD | このデバイスはすぐにディセーブルになり、グリッチ除去が行われない状況では、フォルト通知がアサートされます。ダイ温度が指定された温度ヒステリシス・スレッショルド以下まで下がると、デバイスは電源を投入します。 |