JAJSKN4B November 2020 – September 2021 TPS25858-Q1 , TPS25859-Q1
PRODUCTION DATA
TS 入力ピンを使用することにより、熱保護をユーザーがプログラム可能になります (TS ピンのスレッショルドについては「電気的特性」を参照)。TS 入力ピンのスレッショルドは、VSENSE に対してレシオメトリックです。外付けの分割抵抗設定 VTS は、正確な結果を得るため、TPS2585x-Q1 の SENSE ピンに接続する必要があります (図 10-10 を参照)。VTS = 0.5 × VSENSE の場合、TPS2585x-Q1 は次のように動作します。
過熱状態が続くと、VTS = 0.65 × VSENSE となり、TPS2585x-Q1 は次のように動作します。
過熱状態が続くと、TJ は OTSD スレッショルドに達して、デバイスはサーマル・シャットダウンされます。図 10-11 に、TS ピンの電圧によって温度ウォームおよび温度ホット・スレッショルドが引き起こされたときの TPS25858-Q1 の動作を示します。
NTC サーミスタは、PCB 上の最も高温になる場所の近くに配置する必要があります。たいていの場合、これは降圧インダクタ近くの TPS2585x-Q1 の SW ノード付近になります。
RNTC だけでなく RSER、RPARA、または RSER と RPARA の両方を追加することにより、VTEMP_WARM および VTEMP_HOT の VNTC スレッショルド・レベルをチューニングすることができます。図 10-12 は、VTEMP_WARM スレッショルドを 81℃~90℃ の間で設定する方法を、18℃~29℃ の TEMP_WARM アサートと TEMP_HOT アサート間の ΔT と共に示した例です。β の値については、選択した NTC のメーカーの仕様を確認してください。好ましい警告およびシャットダウン・スレッショルドを確立するには、繰り返し検証する必要があります。
図 10-2 の例で使用した NTC の仕様と抵抗値を以下に示します。