JAJSQL3A June 2023 – December 2023 TPS35
PRODUCTION DATA
TPS35 の tWD タイマは、CWD ピンと GND ピンの間に接続された外付けコンデンサを使用して設定できます。この機能は、ピン配置オプション A、B、K で利用できます。スペースに制約があるアプリケーションや、提供されているタイマ オプションを満たすタイマ値が必要なアプリケーションでは、ピン配置オプション C または D または J を使用すると便利です。TPS35 は、1ms~100s の範囲で複数の固定タイマ オプションを提供しています。
TPS35 では、容量ベースのタイマを使用すると、電源オン時または RESET イベント後に容量値が検出されます。容量値を検出するため、既知の内部電流源を使用してコンデンサを 1 サイクル充電および放電します。検出された値を使用して、ウォッチドッグ動作の tWD タイマを求めます。この独自の実装により、コンデンサの連続充電 / 放電電流を低減し、全体的な消費電流を低減できます。容量の連続充電と放電により、コンデンサ放電中のデッドタイムが長くなります (ウォッチドッグ モニタ機能なし)。容量の値が大きいと、デッドタイムは長くなります。TPS35 の独自の実装により、通常動作中は容量が連続的に充電または放電されることがないため、デッドタイムを回避できます。容量を正確にキャリブレーションするため、CCWD が 200 x CCRST 未満であることを確認してください。式 4 に、tWD (秒) と CWD 容量 (ファラッド) の関係を示します。tWD タイマは、理想的なコンデンサに対して 20% の精度になります。容量の精度は、tWD 時間にさらに影響を与えます。容量が推奨動作範囲を満たしていることを確認してください。容量が推奨範囲外の場合、デバイスの誤動作につながる可能性があります。
TPS35 は、業界標準のさまざまな値を含め、1ms~100s の範囲で幅広い高精度の固定タイマ オプションを提供しています。TPS35 の固定時間オプションでは、tWD ≥ 10ms での精度は ±10% です。tWD が 10ms 未満の場合、精度は ±20% です。アプリケーションに関連する tWD の値は、注文可能な部品番号から識別できます。注文可能な部品番号と tWD 値のマッピングについては、セクション 4 セクションを参照してください。
TPS35 では、SETx ピンのロジック レベルを制御することで、tWD 値を動作中に変更できる柔軟性を備えています。セクション 7.3.2.4 セクションでは、この機能の利点と、さまざまな SETx ピンの組み合わせによるデバイスの動作について説明します。