JAJSMG9E March 2021 – December 2023 TPS3704
PRODUCTION DATA
SENSEx 入力は、使用するデバイス電源電圧に関係なく、0V~5.55V の電源レールを監視できます。重要な電圧レールやプッシュ ボタン入力の監視には、SENSEx ピンを使用します。このピンの電圧が VIT-(UV) を下回るか、VIT+(OV) を上回ると、RESETx/RESETx がアサートされます。SENSEx ピンの電圧が正のスレッショルド電圧 VIT-(UV) + VHYS を上回るか、負のスレッショルド電圧 VIT+(OV) - VHYS を下回ると、設定された RESETx/RESETx 遅延時間経過後にRESETx/RESETx がディアサートされます。
内部コンパレータにはヒステリシスが内蔵されているため、監視対象の電圧レールにわずかな変化があっても、RESETx/RESETx のアサートおよびディアサートが確実に行われるようになっています。
TPS3704x は、コンパレータと高精度基準電圧およびトリムされた分圧抵抗を組み合わせています。この構成によって、すべての抵抗許容誤差が精度と性能仕様において考慮されているため、デバイスの精度が最適化されます。TPS3704x デバイスは、SENSEx ピンで発生する短い過渡に対して比較的耐性があります。大半の場合必要ではありませんが、ノイズの多いアプリケーションでは、SENSEx 入力に 10nF~100nF のバイパス コンデンサを配置して、監視対象の信号の過渡電圧に対する感度を低減するのが優れたアナログ設計手法といえます。