JAJS313H July 2008 – October 2023 TPS54331
PRODUCTION DATA
TPS54331 デバイスには電流モード制御が実装されており、COMP ピンの電圧を使用してハイサイド MOSFET をサイクル毎でオフにできます。各サイクルでは、スイッチ電流と COMP ピンの電圧が比較されます。ピーク・インダクタ電流が COMP ピンの電圧を超えると、ハイサイド・スイッチがオフになります。過電流状況によって出力電圧が Low になると、エラー・アンプによって COMP ピンが High に駆動され、スイッチ電流が増加します。COMP ピンは内部で最大値にクランプされ、出力電流を制限します。
TPS54331 デバイスは、短絡発生時にも堅牢な保護機能を備えています。出力短絡時に、出力インダクタに過電流暴走が発生する可能性があります。TPS54331 デバイスは、短絡状態のときスイッチング周波数を下げてオフ時間を増やすことで、この問題を解決します。VSENSE ピンの電圧が 0V から 0.8V に上昇すると、スイッチング周波数の分周は 1、2、4、8 に変化します。スイッチング周波数と VSENSE ピン電圧との関係を、表 7-2 に示します。
スイッチング周波数 | VSENSE ピン電圧 |
---|---|
570kHz | VSENSE ≧ 0.6V |
570kHz / 2 | 0.6V > VSENSE ≧ 0.4V |
570kHz / 4 | 0.4V > VSENSE ≧ 0.2V |
570kHz / 8 | 0.2V > VSENSE |