JAJST04 February 2024 TPS61299-Q1
PRODUCTION DATA
TPS61299-Q1 は、入力電圧が出力電圧に近くなった場合、または出力電圧より高くなった場合、ダウン モードおよびパススルー モードで動作します。
ダウン モード動作では、入力電圧が出力電圧より高い場合でも、出力電圧は目標電圧にレギュレートされます。制御回路は、整流 P チャネル PMOS のゲートにグランドではなく入力電圧を印加することで、整流 P チャネル PMOS の動作を変化させます。これにより、P チャネル PMOS 両端の電圧降下が出力電圧をレギュレートするのに十分な大きさに増加します。
パススルー モードでは、TPS61299-Q1 はスイッチングを停止し、ハイサイド P チャネル MOSFET をオンにします。出力電圧は、入力電圧からインダクタの DCR と P チャネル MOSFET のオン抵抗 (RDS(on)) 間の電圧降下を減算した値になります。パススルー動作では、入力電流制限機能、逆電流保護、サーマル シャットダウンはディセーブルになります。
入力電圧が上昇して Vin > Vout - 35mV になると、TPS61299-Q1 はダウン モードに移行します。デバイスは Vin > Vout + 100mV になるまでダウン モードで動作し、その後自動的にパススルー動作に移行します。パススルー動作では、出力電圧は入力電圧に追従します。出力電圧が設定目標電圧を 75mV 以上下回ると、TPS61299-Q1 はパススルー動作を終了し、昇圧モードに戻ります。