JAJSD95A July 2016 – May 2017 TPS65381A-Q1
PRODUCTION DATA.
TPS65381A-Q1デバイスは、自動車市場および産業用市場で見られるような安全関連アプリケーションのマイコン(MCU)に電源を供給するために設計されたマルチレール電源装置です。このデバイスは、テキサス・インスツルメンツのHercules™ TMS570 MCUおよびC2000™ MCUファミリと、デュアル・コア・ロックステップ(LS)または疎結合(LC)アーキテクチャを使用する各種マイコンをサポートします。
TPS65381A-Q1デバイスは、MCU、コントローラ・エリア・ネットワーク(CAN) 、FlexRayまたは外部センサに電源を供給する複数の電源レールを内蔵しています。内部FET付きの非同期降圧スイッチ・モード電源コンバータが、入力電源(バッテリ)電圧を6Vのプリレギュレータ出力に変換して、他のレギュレータに供給します。このデバイスは、イグニッション信号からのウェークアップ、またはCANトランシーバ信号からのウェークアップをサポートします。
内部FET付きの内蔵固定5Vリニア・レギュレータは、例えばCANまたはFlexRayトランシーバに電源を供給するために使用できます。2番目のリニア・レギュレータ(内部FET付き)は、選択可能な5Vまたは3.3Vの出力をレギュレートします。この出力を、例えばMCUのI/O電圧に使用できます。
TPS65381A-Q1デバイスは、調整可能なリニア・レギュレータ・コントローラを内蔵しており、外部FETと抵抗分圧回路を使用して、0.8V~3.3Vの調整可能電圧にレギュレートします。この電圧はMCUコア電源で使用できます。
内蔵センサ電源はトラッキング・モードまたは調整可能出力モードで動作し、グランドおよびバッテリへの短絡に対する保護を備えています。そのため、このレギュレータは、モジュールまたは電子制御ユニット(ECU)の外部にあるセンサに電源を供給できます。
内蔵チャージ・ポンプは、内部レギュレータにオーバードライブ電圧を供給します。また、チャージ・ポンプ出力を使用して外部NMOSトランジスタを制御することで、逆バッテリ保護回路で使用できます。このソリューションでは、できるだけ低い電源電圧でのデバイス動作が必要な場合に、従来の逆バッテリ防止ダイオードよりも低い最小バッテリ電圧で動作させることができます。
このデバイスは、すべてのレギュレータ出力、バッテリ電圧、内部電源レールで低電圧と過電圧を監視します。メインのバンドギャップ・リファレンスで検出を免れるドリフトがないようにするため、メインのバンドギャップ・リファレンスから独立した2番目のバンドギャップ・リファレンスを使用して低電圧と過電圧を監視します。さらに、レギュレータの電流制限と過熱保護が実装されています。
TPS65381A-Q1デバイスに搭載された監視および保護機能には、トリガ付きウォッチドッグおよび質疑応答モード、MCUエラー信号モニタ、内部発振器のクロック・モニタ、クロック・モニタのセルフチェック、不揮発性メモリに対する巡回冗長検査(CRC)、MCUによるデバイス内部アナログおよびデジタル信号の監視を可能にする診断出力ピン、MCU用リセット回路および出力ピン、故障検出時に安全化パスまたは外部パワー段を無効にするイネーブル・ドライブ出力が含まれます。内蔵セルフ・テスト(BIST)は、起動時に自動的にデバイス機能を監視します。専用のDIAGNOSTIC状態では、MCUがTPS65381A-Q1の監視機能と保護機能を確認することができます。
TPS65381A-Q1デバイスは、32ピンHTSSOP PowerPADパッケージで供給されます。
型番 | パッケージ | 本体サイズ(公称) |
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TPS65381A-Q1 | HTSSOP (32) | 11.00mm×6.20mm |