JAJSL51A January   2020  – February 2021 TPS653851A-Q1

PRODUCTION DATA  

  1. 1特長
  2. 2アプリケーション
  3. 3概要
    1. 3.1 Typical Application Diagram
  4. 4改訂履歴
  5. 5Device and Documentation Support
    1. 5.1 Documentation Support
      1. 5.1.1 Related Documentation
    2. 5.2 Receiving Notification of Documentation Updates
    3. 5.3 サポート・リソース
    4. 5.4 Trademarks
    5. 5.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 5.6 用語集
  6. 6Mechanical, Packaging, and Orderable Information

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

概要

TPS653851A-Q1 デバイスは、自動車業界で見られるような安全関連アプリケーションのマイコンに電源を供給するために設計されたマルチレール電源装置です。本デバイスは、デュアルコア・ロックステップ (LS) およびその他のマルチコア・アーキテクチャを採用した機能安全マイコンをサポートしています。

TPS653851A-Q1 デバイスは、MCU、CAN 、FlexRay または外部センサに電源を供給する複数の電源レールを内蔵しています。内部 FET 付き昇降圧コンバータは、2.3V~36V の入力バッテリ電圧を 6V のプリレギュレータ出力に変換して他のレギュレータに供給します。内蔵チャージ・ポンプは、内部レギュレータにオーバードライブ電圧を供給し、また、バッテリ逆接続保護として外部 NMOS FET の駆動にも使用できます。このデバイスは、イグニッション信号 (IGN ピン) からのウェイクアップ、または CAN トランシーバまたはその他の信号 (CAN_WU ピン) からのウェイクアップをサポートしています。

デバイス内部の独立した電圧監視ユニットは、すべての内部電源レールおよびバッテリ電源からのレギュレータ出力の低電圧と過電圧を監視します。また、レギュレータの電流制限と加熱保護も実装されています。TPS653851A-Q1 デバイスは、質疑応答式ウォッチドッグ、MCU エラー信号モニタ、内部発振器のクロック・モニタ、クロック・モニタのセルフ・チェック、不揮発性メモリおよび SPI 通信に対する CRC (巡回冗長検査)、デバイスの内部アナログおよびデジタル信号の監視を可能にする診断出力ピン、MCU 用リセット回路 (NRES ピン)、およびシステム故障の検出時に外部パワー・ステージを無効にする安全化出力 (ENDRV ピン) を備えています。本デバイスは起動時に内蔵セルフ・テスト (BIST) を自動的に実行します。必要に応じて、システム実行中にソフトウェア制御によって MCU が BIST を再実行することもできます。専用の診断状態では、MCU が TPS653851A-Q1 の機能を確認することができます。

また TPS653851A-Q1 デバイスには、SPI レジスタによるエラー報告機能があります。デバイスの SPI レジスタには、システム・レベルとデバイス・レベルの特定エラーを報告する個別のステータス・ビットがあります。デバイスが特定のエラー状態を検出すると特定のステータス・ビットが設定され、この設定状態は MCU が該当する SPI レジスタを読み出すまで保持されます。MCU は、設定されたステータス・ビットに基づいて、システムを安全な状態に保持すべきか、システムの操作を再開できるかを判定できます。

TPS653851A-Q1 デバイスは 48 ピン HTSSOP PowerPAD™ IC パッケージで供給されます。

製品情報(1)
部品番号 パッケージ 本体サイズ
TPS65851A-Q1 HTSSOP (48) 12.50mm × 6.10mm
詳細についてはSection 6 を参照してください。