JAJSIA2B December 2019 – February 2022 TPS6594-Q1
PRODUCTION DATA
すべての BUCK レギュレータは、内部の 2.2MHz または 4.4MHz、または外部の 1MHz、2MHz、4MHz のクロック信号に同期させることができます。EMC 性能を向上させるため、同期した BUCK のスイッチング・クロック信号にスペクトラム拡散変調を加える機能を内蔵しています。このクロック信号は、GPIO 出力ピンを介して外部のデバイスで利用することもできます。本デバイスは 4 つの LDO を備えています。3 つは 500mA の電流能力を持ち、負荷スイッチとして構成できます。1 つは 300mA の電流能力を持ち、低ノイズ性能が優れています。
不揮発性メモリ (NVM) は、デフォルトの電力シーケンスと設定 (出力電圧、GPIO の設定など) を制御するために使います。NVM は、外部からプログラムしなくても起動できるように事前にプログラムされています。本デバイスのレジスタ・マップに保存されたほとんどの静的設定は、多種多様なシステムの要求を満たすように本デバイスを構成するために、SPI または I2C インターフェイスを介してデフォルトから変更できます。エラーが検出された場合にパワーアップ・シーケンスを止めるため、NVM はビット整合性エラー検出機能 (CRC) を備えており、システムが未知の状態で起動することを防止します。
TPS6594-Q1 は 32kHz の水晶発振器を内蔵しています。この発振器は、内蔵 RTC モジュールのための高精度の 32kHz クロックを生成します。バックアップ・バッテリ管理機能は、主電源からの電力が失われた際にボタン型電池またはスーパーキャパシタから水晶発振器とリアルタイム・クロック (RTC) モジュールに電力を供給します。
TPS6594-Q1 デバイスは、入力電源の電圧監視、入力過電圧保護、すべての BUCK および LDO レギュレータ出力の電圧監視、レジスタとインターフェイスの CRC、電流制限、短絡保護、過熱事前警告、過熱シャットダウンなどの保護および診断機能を内蔵しています。本デバイスは、MCU ソフトウェアのロックアップを監視するための Q&A またはトリガ・モードのウォッチドッグと、接続された SoC または MCU からのエラー信号を監視するための 2 つのエラー信号モニタ (ESM) 入力 (フォルト・インジェクション機能付き) も備えています。TPS6594-Q1 はこれらのイベントを割り込みハンドラでプロセッサへ通知でき、MCU はそれに対する応答動作を実行できます。