JAJSPT8F February 2023 – December 2023 TPS7H1111-SEP , TPS7H1111-SP
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
TPS7H1111 (およびすべての物理デバイス) は、減衰された入力ノイズに加え、固有のノイズを生成します。このノイズは出力信号に重畳されます。さまざまな条件下、異なる周波数におけるノイズ値は、「電気的特性」および代表的特性の図 6-15~図 6-19 に示されています。
最も問題となるノイズに、低周波出力ノイズ (1/f ノイズ) があります。これは、非常に大きな部品値を必要とするため、ディスクリート フィルタを使用してフィルタ処理するのは非常に困難です。TPS7H1111 は、周波数スペクトラム全体、特に低周波数で低ノイズになるよう最適化されています。これを実現するため、広いループ帯域幅、ユニティ ゲイン誤差アンプ、リファレンス フィルタの使用など、さまざまな設計手法が利用されます。
高精度のリファレンス電流 ISET は、CSS コンデンサでフィルタ処理されます。CSS 容量が大きいほど、良いフィルタ ISET が得られます。ただし、大容量コンデンサによるノイズ低減では、主に 200Hz 未満の 1/f ノイズが低減されます。高周波ノイズの低減は最小限です。一般的に、4.7μF セラミック コンデンサを使用すれば、低ノイズ、物理的なコンデンサのサイズ、コンデンサの可用性、デバイスの起動時間の妥当なトレードオフを実現できます。
TPS7H1111 は、すべての VOUT および VIN の動作条件にわたってノイズ差が最小限です。ただし、出力電流が大きい場合、100kHz を超える周波数ではノイズがわずかに大きくなります。
PSRR とノイズはどちらもクリーンな出力電圧に影響します。ただし、アプリケーションによっては PSRR とノイズのどちらかがより重要になる場合があり、アプリケーションに合わせて最適化することが重要です。一般に、VIN に大きなノイズがある場合 (非常にノイズの多いスイッチング レギュレータなど)、PSRR の方が重要となります。