JAJSIQ6C June 2020 – February 2021 UCC21540-Q1
PRODUCTION DATA
UCC21540-Q1 の出力段は、最も必要とされるとき、つまり、パワー・スイッチのターンオン遷移のミラー・プラトー領域の間 (パワー・スイッチのドレインまたはコレクタ電圧に dV/dt が生じたとき) に最大のピーク・ソース電流を供給できるプルアップ構造を採用しています。出力段のプルアップ構造は、並列接続した P チャネル MOSFET と追加のプルアップ N チャネル MOSFET を備えています。N チャネル MOSFET の役割は、ピーク・ソース電流をブーストし、高速ターンオンを実現することです。出力の状態を LOW から HIGH に変更しようとする短い瞬間だけ、N チャネル MOSFET をターンオンする方法で、このような動作を実現します。
ROH パラメータは DC 測定値であり、P チャネル・デバイスのみのオン抵抗を表します。これは、プルアップ N チャネル・デバイスは DC 状態ではオフ状態に保たれ、出力が LOW から HIGH に変化する瞬間にのみターンオンするためです。このため、この短いターンオン段階の UCC21540-Q1 のプルアップ段の実効抵抗は、ROH パラメータが表す値よりもはるかに小さい値です。
UCC21540-Q1 のプルダウン構造は N チャネル MOSFET で構成されています。ROL パラメータ (これも DC 測定値です) は本デバイスのプルダウン状態のインピーダンスを表します。レール・ツー・レール動作では、出力電圧は VDD と VSS の間を変化します。