JAJSQD3C May 2023 – August 2024 UCC21550
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
外部ゲート・ドライバ抵抗 RON/ROFF は以下の目的に使われます。
セクション 7.3.4 で述べたように、UCC21550 は P チャネル MOSFET と追加のプルアップ N チャネル MOSFET を並列にしたプルアップ構造を備えています。これらを合わせたピーク・ソース電流は 4A です。その結果、ピーク・ソース電流は以下の式で予測できます。
ここで、
この例では以下の式で計算されます。
その結果、ハイサイドとローサイドのピーク・ソース電流はそれぞれ 2.4A と 2.5A となります。同様に、ピーク・シンク電流は以下の式で計算されます。
ここで、
この例では以下の式で計算されます。
その結果、ハイサイドとローサイドのピーク・シンク電流はそれぞれ 3.6A と 3.7A となります。
推定ピーク電流は PCB レイアウトと負荷容量によっても影響されることに注意します。ゲート・ドライバのループの寄生インダクタンスは、ピーク・ゲート駆動電流を遅れさせ、オーバーシュートとアンダーシュートを発生させる可能性があります。そのため、ゲート・ドライバのループをできるだけ小さくすることを強く推奨します。一方、パワー・トランジスタの負荷容量 (CISS) が非常に小さい (通常 1nF 未満) 場合、ピーク・ソース / シンク電流はループ寄生素子に支配されます。なぜなら、立ち上がりおよび立ち下がり時間が非常に小さく、寄生リンギングの周期に近いためです。
OUTx 電圧がデータシートの絶対最大定格を (過渡を含めて) 下回るように制御しないと、デバイスに永続的な損傷が生じる可能性もあります。ゲートの過剰なリンギングを低減するため、FET のゲートの近くにフェライト・ビーズを使用することを推奨します。オーバーシュート / アンダーシュートが大きい場合、OUTx 電圧を VDDx および VSSx 電圧にクランプするために外部クランプ・ダイオードを追加することもできます。