JAJSEI9B October 2017 – January 2018 UCC28056
PRODUCTION DATA.
ブーストPFC段の入力によって入力に与えられる最小等価抵抗は、入力電流フィードフォワード設定に応じて変化します。RInEqMin0とRInEqMin1は、最初の2つの入力フィードフォワード値において最小等価入力抵抗を提供します。
Equation 15 で所定の入力電圧から引き出せる最大入力電力を計算します。電力段の効率を明らかにするため、最大入力電力はPOutMaxの110%に設定します。
Equation 16 で最小入力電圧から最大負荷を供給できるようするために必要なブースト・インダクタンス値を計算します。
GFF1で最低入力電圧からPOutMaxを供給できるようにします。Equation 17を用いて、必要なブースト・インダクタ値を計算します。
Equation 16およびEquation 17 (LBST0およびLBST1)で計算した2つの値のうち低いほうを選択します。小さいインダクタンス値を採用すると、軽負荷効率が損なわれます。大きいインダクタンス値では、必要とされる入力電圧範囲で必要とされる最大負荷電力(POutMax)を供給できません。
250µHのブースト・インダクタ値を選択します。最大負荷電力を供給するには、インダクタがILPk0とILPk1の両方を上回るピーク電流で動作できなければなりません。
Equation 22を用いて、必要とされるピーク・インダクタ電流(ILPk)によってTON期間が早期終了することのない電流検知抵抗を計算します。
3つの抵抗を並列につないで、これだけの抵抗を実現します。
Equation 24を用いて、最大Ocp1電流制限値を上回る飽和電流を許容するインダクタンス値を計算します。
最小入力電圧から供給する場合、最大負荷を供給する間、電力部品には最大電流が流れます。この条件では、UCC28056は常に遷移モード(CrM)で動作します。に理想的なCrM動作のインダクタ電流波形を示します。
Equation 25 はライン・ハーフサイクルで角度θ時の1スイッチング・サイクルでのブースト・インダクタRMS電流を表します。
Equation 26 は完全な入力サイクルでのブースト・インダクタRMS電流を表します。
最大ブースト・インダクタRMS電流は、最小入力電圧および最大入力電力時に発生します。
インダクタ要件に基づいて、カスタム磁気設計を行ったり、最適な既製のコントローラを選択することができます。
概要 | 値 | 単位 |
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インダクタンス | 250 | µH |
RMS電流 | 2.5 | A |
飽和電流 | 7.5 | A |