JAJSV11C September   2011  – July 2024 UCC28063

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1  動作原理
      2. 7.3.2  Natural Interleaving
      3. 7.3.3  オン時間制御、最大周波数制限、再起動タイマ
      4. 7.3.4  歪みの低減
      5. 7.3.5  ゼロ電流検出およびバレー スイッチング
      6. 7.3.6  位相管理と軽負荷動作
      7. 7.3.7  外部ディセーブル
      8. 7.3.8  改良型エラー アンプ
      9. 7.3.9  ソフト スタート
      10. 7.3.10 ブラウンアウト保護
      11. 7.3.11 ドロップアウト検出
      12. 7.3.12 VREF
      13. 7.3.13 VCC
      14. 7.3.14 ダウンストリーム コンバータの制御
      15. 7.3.15 システム レベルの保護
        1. 7.3.15.1 フェイルセーフ OVP - 出力過電圧保護
        2. 7.3.15.2 過電流保護
        3. 7.3.15.3 開ループ保護
        4. 7.3.15.4 VCC 低電圧誤動作防止 (UVLO) 保護
        5. 7.3.15.5 位相障害保護
        6. 7.3.15.6 CS 開放、TSET 開放および短絡保護
        7. 7.3.15.7 サーマル シャットダウン保護
        8. 7.3.15.8 AC ライン ブラウンアウトおよびドロップアウト保護
        9. 7.3.15.9 フォルト論理図
    4. 7.4 デバイスの機能モード
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
        1. 8.2.2.1  インダクタの選択
        2. 8.2.2.2  ZCD 抵抗の選択 (RZA、RZB)
        3. 8.2.2.3  HVSEN
        4. 8.2.2.4  出力コンデンサの選択
        5. 8.2.2.5  ピーク電流制限のための RS の選択
        6. 8.2.2.6  パワー半導体の選択 (Q1、Q2、D1、D2)
        7. 8.2.2.7  ブラウンアウト保護
        8. 8.2.2.8  コンバータのタイミング
        9. 8.2.2.9  VOUT の設定
        10. 8.2.2.10 電圧ループ補償
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
        1. 8.2.3.1 Natural Interleaving による入力リップル電流の相殺
        2. 8.2.3.2 ブラウンアウト保護
  10. 電源に関する推奨事項
  11. 10レイアウト
    1. 10.1 レイアウトのガイドライン
    2. 10.2 レイアウト例
  12. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 デバイス サポート
      1. 11.1.1 開発サポート
        1. 11.1.1.1 関連製品
      2. 11.1.2 デバイスの命名規則
        1. 11.1.2.1 ピンの詳細説明
    2. 11.2 ドキュメントのサポート
      1. 11.2.1 関連資料
    3. 11.3 商標
    4. 11.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 11.5 用語集
  13. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

ダウンストリーム コンバータの制御

UCC28063 では、PWMCNTL ピンを使って、PFC 段をダウンストリーム コンバータと連携させることができます。HVSEN ピンにより、PFC 出力電圧が監視されます。設定されたスレッショルドを出力電圧が下回っている限り、12μA の電流源 (IHV_HYS) が有効化されています。出力電圧がこのスレッショルドを上回ると、PWMCNTL ピンが内部でグランドにプルされるため、このピンを使ってダウンストリーム コンバータを有効化できます。同時に、この電流源が無効化されることで、ダウンストリーム コンバータがターンオフする下側スレッショルドのヒステリシスが生じます。有効化 / 無効化のヒステリシスは、HVSEN の分圧器の比と抵抗値によって調整されます。HVSEN ピンは、フェイルセーフ過電圧保護 (OVP) にも使用されます。分圧器を設計する際は、このフェイルセーフ OVP レベルが通常の VSENSE OVP レベルよりも確実に高く設定されるようにします。

1 つの抵抗分圧器によって検出される、HVSEN 入力に関連するスレッショルドは 2 つ存在するため、PWMCNTL ターンオフ電圧 (VPWM-OFF) はフェイルセーフ OVP 電圧 (VFLSF_OV) とリンクしています (式 14 を参照)。

式 14. UCC28063

最初にどちらか一方を任意に選択すると、他方が決定されるため、トレードオフが必要になる場合があります。PWMCNTL ターンオン電圧 (VPWM-ON) は、HVSEN ヒステリシス電流を考慮して、分圧器の上側の抵抗値を選択することで設定されます (式 15式 16 を参照)。次に、分圧器の下側の抵抗が計算されます (式 17 を参照)。

式 15. UCC28063
式 16. UCC28063
式 17. UCC28063