JAJA531B January   2018  – October 2024 OPA192 , TLV2372

 

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  4.   改訂履歴

設計目標

入力 出力 電源
ViMin ViMax VoMin VoMax Vcc Vee Vref
-10 V 10 V -10 V 10 V 15 V -15 V 0 V

設計の説明

この回路は、アナログ ゲイン段のスルー レートを制御します。この回路は対称型スルー レートのアプリケーション用に設計されています。目的のスルー レートは、スルー レート制限回路を実装するために選択するオペアンプのスルー レートよりも低くする必要があります。

デザイン ノート

  1. ゲイン段のオペアンプおよびスルー レート制限用オペアンプの両方について、安定性をチェックする必要があります。
  2. C1 の充放電に必要な電流と、U2 から出力される負荷電流との和によって、U2 の電圧スイングが制限されないことを確認してください。

設計手順

  1. スルー レートを設定し、帰還コンデンサ C1 の標準値を選択します。
    C 1 = 470 nF
    SR = 20 V s
  2. R2 の値を選択し、目的のスルー レートに必要なコンデンサ電流を設定します。
    SR = I C 1 C 1
    20 V s = I C 1 470 nF  where  I C 1 = 9 .4 μA
     Gain stage op amp  V sat = ± 14 . 995  (typical)
    I C 1 = V sat R 2
    9 .4 μA = 14.995 V R 2 , so  R 2 = 1 .595 1 . 6  (Standard Value)
  3. 安定性のため、帰還回路を補償します。R1 は、1/β 回路に極を追加します。この極は、1/β曲線が、オープン ループ ゲイン曲線(この例では200Hz)と交差する1ディケード前で水平となるよう配置する必要があります。
    f p = 1 2 π × R 1 × C 1 = 200 Hz
    200 Hz = 1 2 π × R 1 × 470 nF , so  R 1 = 1 .693 1 . 69  (Standard Value)

設計シミュレーション

過渡シミュレーション結果

AC シミュレーション結果

設計の参照資料

テキサス・インスツルメンツ、スルーレート リミッタのシミュレーション、SPICE 回路シミュレーション ファイル

テキサス・インスツルメンツ、単一オペアンプ スルーレート リミッタ、リファレンス デザイン

設計に使用されているオペアンプ

OPA192
Vcc 4.5V~36V
VinCM レール ツー レール
Vout レール ツー レール
Vos 5µV
Iq 1mA/Ch
Ib 5pA
UGBW 10MHz
SR 20V/µs
チャネル数 1、2、4
OPA192

設計の代替オペアンプ

TLV2372
Vcc 2.7V~16V
VinCM レール ツー レール
Vout レール ツー レール
Vos 2 mV
Iq 750µA/Ch
Ib 1pA
UGBW 3MHz
SR 2.1V/µs
チャネル数 1、2、4
TLV2372