JAJA542B February   2018  – October 2024 OPA335 , OPA344

 

  1.   1
  2.   2
  3.   商標
  4.   改訂履歴

設計目標

入力 出力 電源
ViMin ViMax VoDiffMin VoDiffMax Vcc Vee Vref
0.1 V 2.4 V -2.3 V 2.3 V 2.7 V 0 V 2.5 V

設計の説明

この回路は、2.7V 単一電源を使って、0.1V~2.4V のシングルエンド入力を、±2.3V の差動出力に変換します。入力および出力の範囲は、オペアンプの入力同相範囲と、出力スイングの制限が満たされている限り、必要に応じてスケーリングできます。

デザイン ノート

  1. レール ツー レールの入力および出力を持つオペアンプにより、回路の入力および出力範囲が最大化されます。
  2. Vos およびオフセット ドリフト係数が小さいオペアンプを使用すると、DC 誤差が減少します。
  3. ゲイン誤差を最小化するため、公差の小さい抵抗を使用してください。
  4. リニア出力スイングに基づいて出力範囲を設定します (Aol の仕様を参照)。
  5. 安定性のため、帰還抵抗を低く抑えるか、R2 と並列にコンデンサを追加してください。

設計手順

  1. Vi 信号をバッファし、Vo+ を生成します。
    V O + = V i
  2. 差動アンプを使用して Vo+ を反転およびレベル シフトし、Vo– を生成します。
    V o - = V ref - V o + × R 2 R 1
  3. 抵抗のノイズが、アンプの広帯域ノイズよりも小さくなるよう、抵抗を選択します。
    E nv = 30 nV Hz  (Voltage noise from op amp)
    If  R 1 = R 2 = R 3 = R 4 = 49 . 9  then
    E nr = 4 × kB × T × [ R 1 | | R 2 ] 2 + 4 × kB × T × [ R 3 | | R 4 ] 2 = 28 . 7 nV Hz  (<E nv )
  4. アンプの入力を保護し、入力のフローティングを防止するための抵抗を選択します。部品表 (BOM) を簡素化するため、R5 = R6 となるよう選択します。
    R 5 = R 6 = 49 . 9

設計シミュレーション

DC シミュレーション結果

AC シミュレーション結果

設計の参照資料

テキサス・インスツルメンツ、シングルエンド入力差動出力のシミュレーション、SPICE 回路シミュレーション ファイル

テキサス・インスツルメンツ、シングルエンド入力から差動出力への変換回路、リファレンス デザイン

設計に使用されているオペアンプ

OPA344
Vss 1.8V~5.5V
VinCM レール ツー レール
Vout レール ツー レール
Vos 0.2 mV
Iq 150µA
Ib 0.2pA
UGBW 1 MHz
SR 0.8V/µs
チャネル数 1、2、4
OPA344

設計の代替オペアンプ

OPA335
Vss 2.7V~5.5V
VinCM Vee-0.1V~Vcc-1.5V
Vout レール ツー レール
Vos 1µV
Iq 285µA/Ch
Ib 70pA
UGBW 2 MHz
SR 1.6V/µs
チャネル数 1 および 2
OPA335