JAJA549B February   2018  – September 2024 OPA1671 , OPA170 , OPA855 , OPA858

 

  1.   1
  2.   2
  3.   商標
  4.   改訂履歴

設計目標

入力 出力 BW 電源
IiMin IiMax VoMin VoMax fp Vcc Vee
0A 50µA 0V 5V 10kHz 15V -15V

設計の説明

このトランスインピーダンス オペアンプ回路構成は、入力電流ソースを出力電圧に変換します。電流から電圧へのゲインは、帰還抵抗に基づきます。この回路は、入力電流が変化しても、入力ソースで一定の電圧バイアスを維持することができるため、多くのセンサで利点があります。

デザイン ノート

  1. DC誤差を減らすため、バイアス電流の小さいJFETまたはCMOS入力のオペアンプを使用してください。
  2. 0A の入力電流に対する出力電圧を設定するため、非反転入力にバイアス電圧を追加できます。
  3. 非線形誤差を最小限に抑えるため、リニア出力電圧スイングの範囲内 (Aol 仕様を参照) で使用してください。

設計手順

  1. ゲイン抵抗を選択します。
    R 1 = V oMax - V oMin I iMax = 5 V - 0 V 50 μA = 100
  2. 回路の帯域幅を満たすよう、帰還コンデンサを選択します。
    C 1 1 2 × π × R 1 × f p
    C 1 1 2 × π × 100 × 10 kHz 159 pF 150 pF  (Standard Value)
  3. 回路が安定するために必要な、オペアンプのゲイン帯域幅(GBW)を計算します。
    GBW > C i + C 1 2 × π × R 1 × C 1 2 > 6 pF + 150 pF 2 × π × 100 × ( 150 pF ) 2 > 11 . 03 kHz
    where  C i = C s + C d + C cm = 0 pF + 3 pF + 3 pF = 6 pF  given 
    • CS:入力ソース容量
    • Cd:アンプの差動入力容量
    • Ccm:反転入力の同相入力容量

設計シミュレーション

DC シミュレーション結果

AC シミュレーション結果

設計の参照資料

テキサス・インスツルメンツ、『トランスインピーダンス アンプのシミュレーション』、SBOC501 SPICE シミュレーション ファイル

テキサス・インスツルメンツ、『1MHz、単一電源、フォトダイオード アンプ』、TIPD176 リファレンス デザイン

設計に使用されているオペアンプ

OPA170
Vcc 2.7V~36V
VinCM (Vee-0.1V)~(Vcc-2V)
Vout レール ツー レール
Vos 0.25 mV
Iq 0.11mA
Ib 8pA
UGBW 1.2 MHz
SR 0.4V/µs
チャネル数 1、2、4
OPA170

設計の代替オペアンプ

OPA1671
Vcc 1.7V~5.5V
VinCM レール ツー レール
Vout 275µA で (Vee+10mV)~(Vcc-10mV)
Vos 250µV
Iq 940µA
Ib 1pA
UGBW 12 MHz
SR 5V/µs
チャネル数 1
OPA1671