JAJA697A February   2022  – August 2024 INA181 , INA240 , INA290

 

  1.   1
  2.   はじめに
  3.   主な設計上の検討事項

主な設計上の検討事項

ハイサイド測定

電源バスと負荷の間のセンシング。

システムの利点：

  • 負荷のグランドへの短絡を検出可能
  • 電流を電源から直接監視
  • グランド外乱に対する高い耐性

システムの課題：

  • 高いバス電圧により、高い入力同相電圧のデバイス利用に制限

ディスクリート電流センス回路と比較した場合の利点：

  • ゲイン抵抗内蔵による優れたマッチングで性能向上
  • 必要な基板面積の低減
  • 独自の入力アーキテクチャにより、デバイスの電源電圧を大幅に超える同相電圧を許容

INA290, INA181, INA240

ローサイド測定

負荷とグランドの間のセンシング。

システムの利点：

  • 実装がシンプルで低コストのソリューション
  • 幅広いオプションが利用可能

システムの課題：

  • 負荷のグランドへの短絡検出が困難
  • シャント抵抗によるシステム グランドへの外乱

ディスクリート電流センス回路と比較した場合の利点：

  • ゲイン抵抗内蔵による優れたマッチングで性能向上
  • 必要な基板面積の低減
  • シャント抵抗の両端で真の差動測定値を検出
  • VOFFSET が低いため、より小さい値のシャント抵抗を使用して同じ誤差レベルを実現でき、システムの消費電力を節約可能

INA290, INA181, INA240

インライン測定

負荷への電流をインラインで検出。

システムの利点：

  • 常に真の位相電流が得られるので、位相間誤差低減
  • 最高の精度を実現する最良の電流フィードバック

システムの課題：

  • PWM 同相電圧がアンプに印加
  • 高い同相電圧および高い dV/dt は多くのアンプにとって重大な問題

ディスクリート電流センス回路と比較した場合のINA240 の利点：

  • 強化された PWM 除去機能により、PWM 信号を使用するシステムの大きい同相過渡 (dV/dt) について高いレベルの抑制が可能

INA290, INA181, INA240