JAJA706 September   2022 AM6411 , AM6412 , AM6421 , AM6422 , AM6441 , AM6442 , TPS65219 , TPS65220

 

  1.   概要
  2.   商標
  3. 1はじめに
  4. 2TPS65220 および TPS65219の概要
    1. 2.1 TPS65220 および TPS65219 の機能ブロック図
  5. 3TPS65220 および TPS65219 のバリエーション
  6. 4AM64x に電力を供給する TPS6522053
    1. 4.1 AM64x に電力を供給する TPS6521901
    2. 4.2 AM64x に電力を供給する TPS6521902
    3. 4.3 AM64x に電力を供給する TPS6521903
    4. 4.4 AM64x に電力を供給する TPS6521904
  7. 5関連資料

TPS65220 および TPS65219の概要

TPS65220 および TPS65219 PMIC は、それぞれ 7 個のレギュレータ、3 個の降圧レギュレータ、4 個の低ドロップアウト・レギュレータ (LDO) を内蔵しています。降圧コンバータは、Buck1 で最大 3.5A、その他の降圧レギュレータでそれぞれ 2A をサポートします。LDO1 および LDO2 (2×400mA) は、ロード・スイッチとして構成することも、動的な SD カード電圧をサポートするバイパス・モードに構成することも可能です。LDO3 および LDO4 (2×300mA) は、ロード・スイッチとして構成できます。この PMIC は VIN 範囲が 2.5V~5.5V と広く、3.3V または 5V の一般的なシステム電圧をサポートします。I2C インターフェイス、3 本の GPIO ピン、3 本のマルチファンクション・ピンを備えた TPS65220 および TPS65219 PMIC は、それぞれ AM64x SoC や他の多くの SoC に電力を供給できる完全な電源パッケージを提供します。表 2-1 に、TPS65220 および TPS65219 の電源リソースの概要を示します。

TPS65220 は -40℃~+125℃の周囲温度で動作が規定されており、TPS65219 は -40℃~+105℃の周囲温度で動作が規定されています。TPS65220 の 拡張 PMIC 温度範囲は、より高温で動作する AM64x ベースのシステムをサポートします。安全重視のアプリケーション向けに、TPS65220 は機能安全に対応しています。したがって、TPS65220 の開発プロセスは TI の品質管理プロセスに基づいており、TPS65220 では機能安全 FIT 率の計算と故障モード分布 (FMD) も利用できます。TPS65220 デバイスは、プログラムされた NVM 設定に応じて 2.3MHz の固定周波数または 2.3MHz の擬似固定周波数のいずれかに対応するため、スイッチング周波数の柔軟性も向上しており、低 IQ / 自動 PFM モードと強制 PWM モードで使用できます。表 2-2 に、TPS65220 と TPS65219 の機能比較を示します。

表 2-1 TPS65220 および TPS65219 の電源リソース
入力電圧出力電圧電流能力備考
BUCK12.5V~5.5V0.6V~3.4V3.5A
  • 2.3MHz の擬似固定周波数
  • TPS65220 は構成に応じて固定周波数もサポート
  • 低 IQ / 自動 PFM および強制 PWM モードをサポート。
  • 電源シーケンスとデフォルト電圧をプログラム可能
  • 低電圧監視用の電圧スーパーバイザを内蔵
  • 動的な電圧スケーリングをサポート(AM64x への電力供給時には不要)
BUCK22.5V~5.5V0.6V~3.4V2A
BUCK32.5V~5.5V0.6V~3.4V2A
LDO11.5V~5.5V0.6V~3.4V400mA
  • ロード・スイッチとして構成することも、SD カードをサポートするバイパス・モードに構成することも可能
  • 低電圧監視用の電圧スーパーバイザを内蔵
LDO21.5V~5.5V0.6V~3.4V400mA
LDO3.2.5V~5.5V1.2V~3.3V300mA
  • ロード・スイッチとして構成可能
  • 低電圧監視用の電圧スーパーバイザを内蔵
LDO4.2.5V~5.5V1.2V~3.3V300mA
表 2-2 TPS65220 と TPS65219 の機能比較
機能TPS65220TPS65219
スイッチング周波数最大 2.3MHzデバイスの構成 (プログラムされた NVM 設定) に応じて、疑似固定周波数または固定周波数のいずれかに対応。 擬似固定周波数:
  • 自動 PFM
  • 強制 PWM

固定周波数:

  • スペクトラム拡散機能を利用可能
最大 2.3MHz
擬似固定周波数:
  • 自動 PFM
  • 強制 PWM
自由気流での動作温度 (TA)-40℃~125℃-40℃~105℃
動作時の接合部温度 (TJ)-40℃~150℃-40℃~125℃
機能安全対応機能安全対応 (TI の品質管理プロセス、機能安全 FIT 率の計算、故障モード分布が利用可能)なし
評価基板が入手可能SK-AM64B EVM 評価ボードは、2022 年 9 月から TI.com で入手できます。TPS65219EVM

(PMIC のみ。プロセッサは含まない)

パッケージ1 パッケージ・オプション
  • 5mm×5mm、0.5mm ピッチの VQFN
2 パッケージ・オプション
  • 4mm×4mm、0.4mm ピッチの VQFN
  • 5mm×5mm、0.5mm ピッチの VQFN