JAJA731A march 2022 – may 2023 TMAG5170 , TMAG5170-Q1 , TMAG5170D-Q1 , TMAG5173-Q1 , TMAG5273
図 2-2 に示す位置には、いくつ かの重要な考慮事項があります。軸上の配置は、単一磁気センサを使用する角度センシングに最適です。この配置では、磁界は磁石の表面と平行になり、センサの XY 平面上に存在します。この配置を実現するため、径方向磁化磁石を回転軸を中心に配置し、センサを磁石の回転軸と正確に揃えます。この配置では、非円形プロファイルの磁石を使用している場合でも、この関係は同じです。
この位置では角型磁石も使用できますが、入力磁界が正弦波ではないため推奨しません。角型磁石を使用すると、最終製品の組み立て時に位置合わせが容易になります。いずれの磁石プロファイルでも、軸上アライメントの主な利点は、機械的誤差が最終的な角度測定に及ぼす影響が小さくなる傾向があることです。セクション 4 に、上述の内容を示します。
図 2-1 に示すもう 1 つのオプションは、面内アライメントです。これは非常にコンパクトなアライメント・オプションですが、入力が大きく不一致なものになります。結果として生じる振幅の不一致により、角度計算が非線形になります。TMAG5170 と TMAG5273 は、この影響を最小限に抑えるために振幅補正機能を備えています。このアライメントでは、ダイポール・リング磁石を回転軸上のどこにでも取り付けることができるので、シャフトの端部をシステムの他の部分で使用できます。面内アライメントを使用すると、モーター・サイズの増加を最小限に抑えて、角度測定を BLDC モーターに簡単に統合できます。
最後の配置オプションは軸外で、これは他の場所すべてを表します。面内および軸外のアライメント以外に、3 つの直交座標方向すべてに 1 つの成分を持つ測定可能な磁界を生成する位置は多数あります。各成分の振幅は位置によって異なりますが、正弦波であることは変わらず、お互いに 90 度の位相差があります。バランスの取れた均等な入力を生成する配置もありますが、角度計算に使用する 2 つの軸の間で振幅の不一致が発生することを予測しておく必要があります。